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20世紀を代表する画家、デイヴィッド・ホックニー
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20世紀を代表する画家、デイヴィッド・ホックニー

David Hockney: A Drawing Retrospective

Ulrich Luckhardt

1960年代、アクリル絵の具が普及するといち早く取り入れ、代表作スイミングプールシリーズを生み出したデイヴィッド・ホックニー。月日は流れ、2010年にiPadが発売されると、またもやすぐにドローイングツールとして取り入れたそう。当時なんと73歳。
その好奇心と探究心があるからこそ、20世紀を代表する画家になれたのではないでしょうか。

そんなホックニーの本が3冊まとめて新入荷しました。その中の1冊、『David Hockney: A Drawing Retrospective』は、1954年から1990年代にかけてのドローイング作品をコレクションした作品集。

美術学校時代の作品から、恋人や親しい人をモデルとしたプライベートな一面が垣間見えるポートレート、カリフォルニアへの長い旅の間に記録した絵日記のような作品、氏が手がけたオペラの舞台芸術まで幅広く収録。ホックニーファン必見の一冊です。

そのほかに、1962年から1977年までの作品を収録した作品集『Travels with Pen, Pencil and Ink』、激しい論議を巻き起こしたホックニーの美術書『Secret Knowledge : Rediscovering the Lost Techniques of the Old Masters』もあわせてご覧ください。

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故郷・広島県で雑貨のお店をしていた影響で、器に目がない。盛り付ける料理は修行中。ノストスブックスの雑貨担当として奮闘します。暮らしにまつわる本、民藝本、画集が好きです。