綺麗になりたい、可愛くなりたい。資生堂のパッケージデザインには、そんな女の子の夢が詰まっています。そして今も昔も変わらずに、その気持ちを後押ししてくれるのです。
こちらは、資生堂の100周年を記念して発行されたパッケージデザイン資料集。資生堂がはじめて化粧品を世の中に送り出した1897年から、本書が発行された1997年までの100年間に発売された商品が掲載されています。
ひとつひとつの商品には写真とともに、香水やスキンケアなどの分類名、商品名、発売年、商品を表す一言と詳細が記載されており、まさに資生堂化粧品の図鑑のよう。
日本の化粧品の流行をつくってきたと言っても過言ではない資生堂。ブランド創設時から、いち早くアール・ヌーヴォー、アール・デコの様式を取り入れたパッケージデザインを考案しました。1929年からは山名文夫が、1980年からはセルジュ・ルスタンスが関わり、「資生堂スタイル」を作り上げていきます。
その後、時代の変化、女性像の移り変わりとともにパッケージデザインも変化していきます。ただ本書の表紙に記された、「商品をして、すべてを語らしめよ。」という企業哲学は変わらず。
ぜひ美しいピンクの表紙を開いて、資生堂の歩みを辿ってみてください。