天才プロデューサー、セルゲイ・ディアギレフによって設立されたバレエ団「バレエ・リュス」。20世紀の歴史的大事件として世界中に衝撃を与え、今日のモダンバレエの基礎となりました。バレエ・リュスがそれほどまでに注目されたのには、激動の時代背景と、携わった音楽家や芸術家たちの豪華さにも理由があります。





それぞれの作品紹介には、初演日程をはじめ、音楽や指揮、振り付け、美術、衣装、台本にだれが携わったのか、そして誰が出演したのかが細かく記載されているのです。衣装デザインにマティス、台本はジャン・コクトー…あぁ調べる手が止まらない。
タイムスリップは叶わないけれど、舞台の上で踊る出演者たちの躍動感、興奮に渦巻く熱気、観客の熱狂、その全てを紙の上で体験できる。コレクションとしても資料としても素晴らしい一冊です。