頁を開いて思わず声をあげながら飛びついてしまった一冊。エットレ・ソットサスの描くドローイングは、まるで絵本やアニメーションから飛び出してきたかのような遊び心にあふれていて、どこかワイズベッカーに通じる可愛らしさもあって…あぁ、たまりません。
イタリアを代表する建築家、インダストリアルデザイナーとして活躍したエットレ・ソットサスですが、世界中を旅しながら撮影をしたり、1960年代にはビートニク詩人らとも交流し詩という分野にも親しむなど、芸術家としての才能もいかんなく発揮しました。
ソットサスの独創的で感覚的なデザインの源泉であるすべてが、この700作品にぎゅぎゅっと詰まっているように感じます。
これまでソットサスの手掛けた建築作品やプロダクトを知っている方こそ手にとっていただきたい。