まだまだ暑いとはいえ、少しずつ秋の気配を感じはじめた今日このごろ。でもこのカタログ・レゾネをひらけば心は一気に、さんさんと太陽の光が降り注ぐアメリカへひとっ飛び。
雲ひとつない青空、光を受けてゆらゆらときらめく海。明るい日差しに眼を細めながら、ふと顔を上げたときに映った景色に心踊る気持ち、そしてその瞬間頬をなでた心地よい風も感じられる。
鈴木英人の描くピカピカに磨きあげられた車も大好き。後半に綴られた氏自身による作品解説を読めば、ほとばしる車への愛情にいっそうロマンを感じざるを得ません。
塩気まじりの海風の匂い。胸の高鳴りとともに上がっていく体温。五感をフルで使って楽しんでいただきたい。