つい最近もディーター・ラムスの本を紹介したばかりじゃないかって?いいんです、だって好きなんですから。
1955年から1995年におけるBraun社のプロダクトデザインを紹介した本書。ラムスの代表作をじっくり楽しめることはもちろんですが、オーディオ、テレビ、計算機など製品ごとに収録されていることによって、それぞれのプロダクトデザインの変遷をたどることができるのがなにより嬉しい。
出世作のラジオ内臓レコードプレイヤー「SK 4」は”白雪姫の棺”として有名ですが、その7年後に発表された「SK 55」はターンテーブルやボタンが黒なんだなぁとか。素敵なんですよこちらも。
そして本書は英語表記ではありますが、中身はほぼ製品写真でテキストはほとんどなし。ことばではなくプロダクトでブランドを語る、そんな気概を感じさせるのもかっこいいです。