【ノストス研修記】真田丸ゆかりの地、長野県上田市へいざ見参!
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【ノストス研修記】真田丸ゆかりの地、長野県上田市へいざ見参!

こんにちは!なつきです。
今回は、ノストスブックスのスタッフが初となる研修へ出かけた時のお話です。

場所は、長野県上田市。ことのはじまりは、株式会社バリューブックスさんとのご縁があり、お誘いいただいたことがきっかけでした。
バリューブックスは、古書の買取・販売の他に、上田市にある本屋「NABO(ネイボ)」の運営や、諏訪湖のほとりに位置する5つの酒蔵を利用した「くらもと古本市」などを開催している会社です。古書の在庫数は、なんと国内最大規模の約183万冊!2016年で2周年を迎えたNABOには、毎日たくさんのお客さんが素敵な本との出会いを楽しみにやってきます。

ノストスブックスも、本を通じて新しい価値を提案する身として、これはぜひとも勉強させていただきたい!ということで、スタッフ一同、上田研修へいざ出発!



北陸新幹線(長野経由)に乗って上田駅へ

東京駅から新幹線に乗ること約1時間半、上田駅に到着!
この日の上田の最低気温、なんとマイナス9℃……。ご覧の通り、駅周辺にもしっかり雪が積もっていました。普段室内で仕事をしているノストススタッフには堪える寒さではありますが、普段見慣れない雪景色にうきうき。

そりゃ顔ハメもしちゃう。

そう、上田といえば昨年大ブレイクした大河ドラマ「真田丸」の舞台でもあります。歴史好きの代表・中野と店長・石井のテンションが上がらないわけがありません。

そりゃ顔ハメもしちゃうPart 2。なんて愛おしい2人。

腹が減っては戦……研修はできぬ!ということで、まずはお昼ごはん。案内役のNABO店長・池上さんがこの日のためにツアーを考えてくださいました。

上田と言えばあんかけ焼きそばが有名なんだそうです。今回は日昌亭というお店でいただいたんですが、すっごく美味しかった!パリッと固め焼いた麺の上に、野菜たっぷりの餡。途中で辛子を酢で溶いた「酢辛子」なるものをかけて味変。これがまた美味しい!!誰か松陰神社前で作ってくれないかな〜。

さて、お腹も満たされたところで、今回の研修の目的地・NABOへ向かいます!

本を通して人の生活を豊かに。上田の本屋さんNABO

日昌亭(支店)から徒歩で数分のNABOヘ到着!

こちらの店舗は、古民家をリノベーションしてつくれられています。壁一面の窓ガラスには、「BOOK&CAFE」をモチーフにした可愛いイラストが描かれていました。ちなみに、ノストスも元は八百屋だった建物をセルフリノベーションして生まれたんですよ(詳細は奮闘記をどうぞ)。

ところどころに古材や時代を感じさせる建具が残っていて、どこかホッとする。時間を積み重ねて大事にされてきたものの良さは、本も建物も同じですね。

入口から入ると、パンとコーヒーのいい香りが。NABOでは、店内で美味しいパンやお菓子、ドリンクをいただけるんです。コーヒー、紅茶にアルコールまで!種類が豊富で目移りしちゃう。私もいただききましたが、どれも本当に美味しかった。いつかノストスでも本と一緒にフードやドリンクを提供できたらいいなぁ。

また、NABOではフリーマーケットや読書会など毎日なにかしらのイベントを行なっているんです。ノストスでもおみくじバレンタインなどといったイベントを毎月開催しているので、今後の企画の参考にしたい。

奥へ進むと、日差しがいっぱい差し込む暖かな店内。気持ちいい〜!絵本、カルチャー、料理、写真などなど、実に様々なジャンルの本が並びます。

ところどころにテーブルがあって、ここでドリンクを飲みながらゆっくり本が読めます。外の景色を見ながら日向ぼっこできるこの席なんて、気持ちよすぎてついつい長居しちゃうだろうな。

この2階へ伸びる階段も空間をより広々と感じさせて素敵だったなぁ。いいな、ノストスにも2階欲しい。

特に感動したのが、この「フレフレブックス」という取り組み。お客様から寄付していただいた本の売り上げの70%が、上田市で活動するさまざまなNPO団体へ寄付される仕組みになっています。本を提供したお客様がどちらに寄付するかを選べるのも、寄付する側にとって嬉しいですよね。

オープン2周年記念にあたって、NABOの「N」型オブジェにはお客様からたくさんの寄せ書きが。中には、「NABOができて生活が変わった」というメッセージも。この場所が上田という地域と人々を支える存在になっているんですね。ノストスも松陰神社前やお客さんにとって、そんな存在でありたい。

本の並べ方からPOPの書き方、そして空間づくりに至るまで、どれもノストスに活かしていきたいことばかり!写真とメモを取りながら、「アレもしたい、コレもしたい!」と夢を膨らませたスタッフ一同でした。

柳町通りから上田城まで。上田の街を観光

そして、せっかく上田まで来たということで、観光地を案内していただきました!あ、あくまで研修ですからね、これも勉強の一環です。浮ついた気持ちなどございませんとも。

まずは上田駅から徒歩15分ほどのところにある柳町通りへ。ここは、真田氏による城下町形成以来の長い伝統を誇る街。江戸から明治にかけてつくられた長屋や石畳を今も大切にしつつ、現在はベーカリーや酒屋、蕎麦店などの店舗が並び、休日には大勢の人で賑わいます。

岡崎酒造のしょうゆ豆。スプーン一杯で茶碗一杯のご飯が消えます。

餅屋伝助の揚げ団子。もっちもち!

こんな調子で、スタッフみんなでお土産探し&食べ歩き。研修と言えども、やっぱりスタッフみんなで初めて遠出できたことがとても嬉しかった。お団子を一緒に食べ歩くのすら楽しくて楽しくて……そんな喜びをひっそり噛み締めていたなつきなのでした。

次に、柳町通りにある古本屋さん「コトバヤ」にも案内していただきました。なんとも趣のある外観。

古民家をリノベーションした店内は、まるで友達の家に遊びに来たような心地よさ。本のセレクトにも店主・高橋さんの鋭い感性がにじみ出ていて、ついつい手に取りたくなってしまいます。

お土産に、コトバヤさんでも販売しているヨーグルッペをいただきました。パッケージが可愛い!デザインに強いノストスだったら、パッケージ目線でセレクトしたおやつを日替わりで提供するとかもいいなぁ……(メモメモ)。

店内にオルガンを発見。突如、ピアノに絶賛ハマり中の中野によるリサイタルが始まる。

そして上田と言えば、やっぱり上田城

代表・中野の熱い解説のもと見学。結構詳しく話してもらったのですが、要約すると、真田幸村よりも父である昌幸のほうがスゴいらしい。ここで中野と石井のボルテージはMAXに。

そりゃ顔ハメもしちゃうPart 3。顔ハメがあったらハメてしまう、それが人間の性。
ちゃっかり昌幸の顔を選ぶ中野。真ん中はノストスブックスのオリジナルトートバックを作ってくださったデザイナー、大ちゃんこと平塚大輔さん。

この後、真田神社のおみくじで全員大吉を引くというビックサプライズもありました。もってるぞ、ノストス。

上田研修を振り返って

こうして、大満足の上田研修は終了。バリューブックスのみなさん、本当にありがとうございました!

今回の研修で、ノストスの課題が具体的に見えてきました。それは、お客様にとって居心地の良い空間づくり

NABOでは、お客さんがそれぞれに、自分なりの空間の楽しみ方を見つけて寛いでいらっしゃいました。本を捜したり、パンやコーヒーをゆっくり味わったり。なかには、単に、ゆっくりとした時間を過ごしたくて来ている方がいたようにも感じました。
まったく同じ方法というわけにはいきませんが、「こういう気持ちになりたいからノストスへ行こう」「こういう時間を過ごしたいからノストスに行こう」なんて、お客さんがそれぞれにお店に来たくなる理由を見つけられるような場所になりたい。

そのためには、まずはより本の魅力が伝わるようなポップを増やしたり、高さや価格的に手が届きにくい本にも、気軽に触れてもらえるような配置・展開にすることが大切。そして、デザインやアートといった少し専門的なジャンルを中心に扱っているからこそ、「実は一歩踏み込んでみたらこんなにおもしろいんですよ!」と分かりやすく伝えられるお店やスタッフであらなくては。押忍。

価値のある商品を置くだけでなく、欲しい本があるわけではなくても、時間や気持ちを満たせる場所を目指して頑張ります。ひとまわり成長したノストスブックスに、どうぞご期待ください!(メラメラ)

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ノストスブックス店長。前職では某テーマパークのお姉さんや、不動産会社の営業をしていました。小説とクラシックなものが好き。一緒に、好きだと思えるものを沢山見つけましょう。