デザイングラフィックやタイポグラフィなど、デザインにまつわる書籍をご紹介
2016.9.29 デザイン

ハーブ・ルバリンの名作書体アヴァンギャルド・ゴシック誕生の雑誌、AVANTGARDE誌

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こんにちは、中野です。
本日はノストスブックスオンラインストア開店時、私物を泣く泣く手放したAVANTGARDE誌をご紹介します。

古書店巡りを日課にしていた当時、アート、デザイン関係に強そうな古書店にはもれなく置いてあった、AVANTGARDE誌。パッと目を惹くグラフィックとLPレコードのような判型、大胆なタイポグラフィ。「これは買わなければ!」と神に導かれ、コツコツと全巻揃えたことを覚えています。

当時は、ハーブ・ルバリンもラルフ・ギンズバーグも、アヴァンギャルド・ゴシックという書体のことも、何も知りませんでしたが、この魅力的なアートワークとタイポグラフィをきっかけに、過去のデザイナーや作品を調べるようになっていきました。

本日はAVANTGARDE誌についてご紹介します。



AVANTGARDE誌とは?

AVANTGARDE AVANTGARDE誌は、1968年から1971年までの間に14号まで発行された芸術雑誌。この雑誌用にハーブ・ルバリンが作った書体AVANTGARDEはその後のロゴデザインにも大きな影響を与えました。書体として正式に発売されると、世界的に人気の書体となり、雑誌やレコードジャケットなどに多く使われていきます。初代ファミコンのロゴにも使用されていたのを覚えている方もいるのではないでしょうか?

中の人である、編集者ラルフ・ギンズバーグとグラフィックデザイナー、ハーブ・ルバリンの黄金コンビは、雑誌という媒体を使って大いなる実験をいくつも重ねました。セクシャルな表現や論文が原因となり、EROS、FACTという2誌とも裁判や訴訟によって廃刊に追い込まれてしまうのですが、へこたれない2人はわずか6ヶ月後に、このAVANTGARDEを創刊します。

ラルフ・ギンズバーグはデザインに一切口出しせず、全面的にハーブ・ルバリンを信頼していました。雑誌のフォーマットというものはある程度決まっていかざるをえないものですが、ハーブ・ルバリンは各号を大胆なタイポグラフィ的実験の場として活用し、美しく、かつ斬新な驚きを与えるレイアウト表現を生み出します。

AVANTGARDE AVANTGARDE AVANTGARDE AVANTGARDE
Avant Garde #8: 左にピカソの絵、右には色ベタとアヴァンギヤルド・ゴシックでキーワードを組んだレイアウト。

Avant Garde #2
Avant Garde #2: マリリン·モンローの旅 - バート·スタイン セリグラフのポートフォリオ

Avant Garde #2
Avant Garde #2: イラストレーションはシムズ・タバック

Avant Garde #2
Avant Garde #2: "NO MORE WAR!"ポスターコンテスト

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Avant Garde #11: ジョン・レノンのリソグラフ

Avant Garde #11 Avant Garde #11 Avant Garde #11 Avant Garde #11 Avant Garde #11
大きく配置したタイポグラフィと図版、本文のバランスが美しい見開きページの数々。

ハーブ・ルバリンのデザインの力で、洗練した美を纏ったAVANTGARDE誌ですが、後半の号になるにしたがって、より過激な表現を追求していきます。

Avant Garde #12 Avant Garde #12巻頭特集は、米国タカ派政治家のプライベートな電話番号を一挙に掲載した反戦プロジェクト”Dial-A-Hawk”。みんなでここに電話して、抗議しよう!と訴えます。

Avant Garde #14 Avant Garde #14 Avant Garde #14 Avant Garde #14 "BELLES LETTRES(美文字)"。これが大問題となり、ラルフ・ギンズバーグは投獄され、AVANTGARDE誌も発売中止に追い込まれます。

こうしてわずか3年間という短い期間で幕を閉じたAVANTGARDE誌ですが、美を問う挑戦的な内容と美しいデザインは、アヴァンギャルド=前衛という名にふさわしく、後世に与えた影響は非常に大きいものとなりました。

アメリカで設立されたフォントメーカー、ITC発行のタブロイド誌「U&lc」から良質のカバー・記事・イラストレーションをセレクトし、編纂したもの。
U&l
ハーブ・ルバリンは、その後タイポグラフィー専門誌U&lc誌に力を注ぎ、U&lc誌に次々と新たなデザインを発表しながら、タイポグラフィの水準を高めていきます。こちらはそのU&lc誌をまとめた一冊。

「アヴァンギャルド」「エロス」誌等のタイポグラフィーや多岐にわたるデザインで著名なデザイナー、ハーブ・ルバリンの作品集。
Herb Lubalin
こちらはハーブ・ルバリンの作品を一挙に見ることのできる良書。手書きのスケッチなども多く掲載されています。

アヴァンギャルド・ゴシックも今や定番といえるほどに浸透していますが、ここまで広まったのは、やはりこの雑誌の圧倒的なデザイン力のおかげ。 遠く離れた日本で、英語が読めない僕ですら思わず集めたくなってしまったように、世界中で今でも驚きの発見をしている人がたくさんいるはず。 こちらのコンテンツもおすすめです。

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