Bauhaus Photography
バウハウスにおける写真表現を集成・再考した資料集。教育課程や建築、プロダクトデザイン、実験的なフォトグラムなど、約500点におよぶ写真作品とともに、モホリ=ナジ・ラースローらによる重要なテキストも収録している。光と構成、運動と時間をめぐる実験を通して、写真を造形教育の中心的手段として位置づけたバウハウスの理念を明らかにする一冊。
Thomas Struth: Works 2007-2010
ドイツの写真家、トーマス・シュトゥルートによる作品集。ゲルハルト・リヒターに絵画を、ベルント・ベッヒャーに写真を学んだ彼が、2007年から2010年にかけて撮影したシリーズを収録している。物理学研究所、製薬工場、宇宙ステーション、造船所、原子力施設など、最先端の科学技術と人間の営みが交錯する場を精緻に記録。巨大なスケールと人間の存在との対比を通じて、現代文明の構造とその美学を浮かび上がらせている。
東京窓景 | 中野正貴
写真家・中野正貴による、木村伊兵衛写真賞受賞作。浅草のアサヒビールの金色のオブジェや歌舞伎座、屋形船からの夜景、高層ビルの窓を清掃する人々など、東京の風景を「窓」という視点から再構築している。ひとつの窓越しに切り取られた情景は、光と影、内と外のあわいを際立たせ、都市の喧騒の中に潜む静けさと詩情を浮かび上がらせる。日常を異化するまなざしが、東京という都市のもうひとつの表情を映し出している。
Max Papart | Roger Green
フランス出身の芸術家、マックス・パパートの作品集。キュビズムの構成原理を基調にしながらも、軽やかなリズムと明るい色彩、詩的なユーモアをもって独自の世界を築いたパパート。版画、コラージュ、彫刻など多様な技法による作品を、約40年にわたる活動の中からカラーおよびモノクロ図版で紹介している。幾何学的構成と自由な造形感覚が交差する、20世紀後半のモダンアートの豊かな表現を見せている。
パンドラ | 合田佐和子
画家・合田佐和子による20年にわたる創作の軌跡をまとめた作品集。ドローイング、油彩、オブジェ、写真など多彩な表現媒体を通して、幻想と現実のあわいにある独自のイメージ世界を展開している。文学や舞台芸術との親和性を感じさせる構成で、時代とともに変化しながらも一貫して内面的な詩情を湛える作品群を収録。豊富な図版とともに、合田芸術の核心に迫る総集編となっている。
マン・レイと友人たち展
1991年に全国各地で開催された展覧会「マン・レイと友人たち展」の公式図録。絵画、オブジェ、版画、写真など多彩な分野で活動し、ダダやシュルレアリスムの旗手として知られるマン・レイの創作を紹介している。彼が撮影したピカソ、エルンスト、デュシャンら同時代の芸術家たちのポートレートに加え、彼ら自身の作品も併載。マン・レイを中心に、20世紀前衛芸術の豊かな交流と創造のネットワークを浮かび上がらせている。
TILE | 山下ともこ
グラフィックデザイナー、山下ともこによる作品集。さまざまな模様を施した1枚のタイルを、多様な形に組み合わせて構成したオブジェ作品を収録している。幾何学的な秩序と偶然のリズムが交差する構成は、デザインとアートのあわいにある創造性を感じさせる。ミニマルな造形の中に、色彩とパターンの遊びを見せる一冊。
Iron Beauties | Michelle Keim
アメリカ・シカゴ出身の写真家、ミシェル・ケームによる作品集。製鉄所や発電所といった巨大な工業建築を夜間に撮影したシリーズを収録している。暗闇の中、照明に照らされて浮かび上がる鉄骨や配管の構造体は、機能性を超えて彫刻的な美を帯び、近代産業が生み出した力と詩情の共存を映し出している。写真を通して、普段は人目に触れない産業建築の造形的側面と、その内に潜むエネルギーの存在を静かに示している。
GENKYO 横尾忠則 I A Visual Story 原郷から幻境へ、そして現況は?
2021年に全国各地を巡回した大規模回顧展にあわせて刊行された図録。日本を代表する美術家・横尾忠則の約80年にわたる創作の軌跡をたどる一冊。劇団「状況劇場」との協働、絵画シリーズ〈Y字路〉、著名人の肖像画など、時代ごとの主要作品を豊富なカラー図版とともに紹介する。自身の芸術観や精神的原点を語るインタビュー、解説も収録し、横尾の変遷と現在地を多面的に提示している。
Ghost Photography: L’illusione del Visibile
「見えるもの」と「見えないもの」、「幽霊」や「幻影」を主題に据えた写真資料集。ポール・ヒル、ジョエル=ピーター・ウィトキン、ブライアン・グリフィンら、幻想性や超現実的イメージを探求してきた写真家たちの作品を収録している。光と影、現実と想像のはざまに生まれる「幽霊的」な瞬間を通して、写真というメディアがもつ知覚と存在の曖昧さを浮かび上がらせている。
Kippenberger
ドイツのアーティスト、マーティン・キッペンバーガーの活動を総覧するモノグラフ。1976年から1991年にかけて制作されたペインティングや立体造形を中心に構成され、ユーモアと社会批評を融合させた独自の表現世界を記録している。巻末には図版索引、年表形式の略歴、参考文献、展覧会歴を収録し、キッペンバーガーの多面的な創作活動を体系的にたどることができる内容となっている。
VALLOTTON フェリックス・ヴァロットン版画集
2010年に三菱一号館美術館で開催された展覧会にあわせて刊行された、スイス出身でパリを拠点に活動したナビ派の画家、フェリックス・ヴァロットンの版画集。1887年から1916年にかけて制作された木版画180点を収録し、代表作のほか、第一次世界大戦下に制作された連作〈これが戦争だ!〉も掲載。冷徹な観察眼と大胆な構図によって社会や人間の内面を鋭く描き出したヴァロットンの版画表現を読み解いている。
Comme un Parfum d’Aventure
2020年から2021年にかけてフランス・リヨン現代美術館で開催された展覧会の延長として刊行されたカタログ。リヨン美術館およびリヨン現代美術館のコレクションをもとに、「移動」をテーマに据えた作品群を紹介。人類の進歩やグローバル化によって流動化する世界のあり方を多角的に捉え、絵画、写真、インスタレーションなど多様な表現を通じて展覧会の構成を再現。現代社会における移動とアイデンティティの関係を提示している。
ArT RANDAM 18 Sam Doyle
京都書院が刊行し、都築響一が編集を手がけたアートブックシリーズ「ArT RANDOM」の第18巻。アメリカ・サウスカロライナ州セント・ヘレナ島出身のアーティスト、サム・ドイルの作品を収録している。地元で手に入るトタン板や木片などの廃材をキャンバスに、鮮やかな色彩で地域の人々の暮らしや信仰、コミュニティの歴史を描く。アフリカ系アメリカ人文化に根ざしたフォークアートとして再評価されるその表現を紹介している。
ArT RANDOM 73 Ian Walton, Russell Mills
京都書院が刊行し、都築響一が編集を手がけたアートブックシリーズ「ArT RANDOM」の第73巻。イギリス出身のアーティスト、イアン・ウォルトンとラッセル・ミルズの作品を収録している。花や昆虫、鳥の羽、廃材といった身近な素材を組み合わせ、風化や記憶といった時間の痕跡を視覚化。静謐でありながら幻想的な世界観を構築している。物質と感情のあわいに潜む詩的な表現を提示している。
Rachel Whiteread Drawings
イギリスの造形作家、レイチェル・ホワイトリードによるドローイング作品集。1980年代後半から近年にかけて制作された作品を通じて、創造の過程をたどることができる。色とりどりのグラフ用紙に描かれた線や形、コラージュによって重ねられた断片的なイメージなど、繊細な表現が多く収録されている。立体作品で知られるホワイトリードの思考の軌跡が紙面に残され、造形に向かうまなざしの深まりを明らかにしている。
Die Wandlungen | David Weiss
スイス出身のアーティスト、ダヴィッド・ヴァイスによるドローイング作品集。1975年から1979年にかけて制作された全82シリーズを収録している。恋人との別れを機に各国を旅するなかで描かれたもので、マッチ棒が人影に、三角形が島に変化するなど、連続的なイメージが幻想的な物語へと展開していく。ヴァイスの初期活動を示す重要資料であり、後年のコラボレーションへとつながる創造的思考の源泉を映し出している。
A Field Guide to Snow and Ice | Paula McCartney
アメリカの写真家、パウラ・マッカートニーによる作品集。氷や氷柱、降雪、凍った滝や鍾乳石、雪の結晶といった冬の造形を抽象的に捉え、独自の視覚世界へと導いている。自然がつくり出す多様な形態を再構成することで、想像上の冬景を体感させる構成。異なるサイズの図版を配した蛇腹綴じの美しい造本となっており、背表紙を外すと全長約10メートルのインスタレーションとして展開できる。
The Heart of the Matter | Carrie Mae Weems
アメリカのアーティスト、キャリー・メイ・ウィームズによる包括的なモノグラフ。歴史、アイデンティティ、権力といった主題に一貫して取り組んできた活動を、初期作「Family Pictures and Stories」(1981–82)から近年のブラック・チャーチを題材としたシリーズまで豊富な図版で収録している。ウィームズ自身による精神的・哲学的な考察に加え、多世代の批評家や研究者による論考を併載。時代や地域を超えて展開される作品世界を通して、社会の複雑さと不正義に向き合うその視線を明らかにしている。
Bas Princen - Wiel Arets
オランダの建築家ウィール・アレツによる12の建築を、同じくオランダの写真家バス・プリンセンが撮影した作品集。柱を樹木のように見立てたり、フリット加工が施されたガラス面を抽象画のように写し出すなど、アレツの建築を独自の視点で捉えている。写真を通じて建築の物質性と空間性を再考させ、造形がもつ多層的な意味を探る手がかりを提示している。
A Game of Photos | Cai Dongdong
中国出身のアーティストで写真家、蔡東東(カイ・ドンドン)による作品集。2014年から2021年にかけて制作されたもので、前半には収集した写真を用いた構成、後半には自身が撮影した写真を組み合わせたコラージュやインスタレーションを収録している。既存のイメージと新たに撮られた写真が交差することで、鑑賞者の知覚に揺さぶりを与え、写真表現の可能性を拡張している。視覚と言葉を超える関係性を提示している。
Luigi Ghirri: Thought Landscapes
イタリアの写真家ルイジ・ギッリによる作品集。2016年に開催された展覧会にあわせて刊行された1冊。日常の一場面や風景を被写体としながら、一見するとありふれた情景に独自の視点を重ねることで、新たな意味を見出させる写真を収録。静けさを帯びた構図や色彩の選択には、被写体の存在を改めて考察させる力が宿っている。見慣れた風景に潜む詩情を探り出し、写真が持つ思考の可能性を提示している。
One Hundred Models and Endless Rejects | Marlene Dumas
南アフリカ出身の画家、マルレーネ・デュマスによる作品集。1980年代から「人間のイメージ」を軸に具象絵画を探求し続けてきたデュマスは、モデルを用いず新聞やテレビ、自身の写真を素材に制作を行ってきた。本書では「Models and Rejects」シリーズを含む過去10年の作品を収録し、ジェンダー、抑圧、性的・民族的暴力といった社会問題に向けられた視線を解説とともに提示している。挑発ではなく切実なリアリズムと精神性を浮かび上がらせている。
マイケル・ケンナ写真集 Michael Kenna: A Twenty Year Retrospective
世界的に評価を受ける風景写真家マイケル・ケンナの20年にわたる活動をまとめた回顧的写真集。建造物や自然、庭園などを静謐なモノクロームでとらえ、時間と光の移ろいを繊細に描き出している。厳密に計算された構図と広がりを持たせた余白が特徴で、現実の風景が幻想的な空間へと変容する瞬間をとらえる表現。代表作を通して、写真における静けさと精神性を形づくっている。
Blind Spot | Teju Cole
アメリカのフォトグラファーであり作家、美術史家でもあるテジュ・コールによる作品集。サンパウロ、シカゴ、ラゴスなど世界各地で撮影されたイメージに短いテキストを添えて構成。詰め込まれたペットボトルの山や路上に置かれたブランドバッグといった光景は、都市の日常に潜む断片を鋭く切り取るものとなっている。写真と言葉が響き合い、グローバルな視点から現代社会の姿を照らし出している。
Le Nom qui Efface la Couleur | Israel Arino
スペインの写真家、イスラエル・アリノによる作品集。フランス中部のサントル地方でアーティスト・イン・レジデンスに参加した際に撮影されたもので、ポートレートや風景をモノクロで収録。どこか退廃的でありながらも、光と影の対比の中に詩的な静けさを漂わせる点が特徴的。日常と非日常の境界を探るように、被写体は寓話的な物語性を帯びて表現されている。写真を通じて記憶と幻想が交錯する世界を映し出している。
Ex Libris | Ralph Gibson
アメリカの写真家、ラルフ・ギブソンによる作品集。古代ローマの石彫やグーテンベルク聖書に象徴される印刷技術の革新など、文字と書物への憧憬を背景に構成。モノクロームで収められた断片的なイメージが連なり、知と視覚の関係性を多角的に示している。写真表現を通して、文字文化が築いてきた記憶と想像力の広がりを照らし出している。
KYKLADES | Ali Bosworth
カナダのアーティスト、アリ・ボズワースによる作品集。ギリシャのキクラデス諸島を旅する中で撮影された写真を収め、風景と記憶の断片を記録している。裸で海を泳ぐ女性や広大な自然、積み上げられたプラスチックケース、錆びつき放置された車など、日常と非日常が交差する光景が並ぶ。穏やかな光に包まれたイメージは、時間の流れと土地に刻まれた記憶を静かに浮かび上がらせている。限定300部発行。
CHANEL: The Making of a Collection | Laetitia Cenac
世界的ブランド、シャネルのコレクション制作の舞台裏を紹介する一冊。ファッションジャーナリストのラエティシア・セナックが密着取材し、スタジオでの構想からショーに至るまでの流れを記録している。カール・ラガーフェルドのデザイン哲学に加え、刺繍や花飾り、靴や帽子などを手がける職人たちの高度な技術を紹介。ジャン=フィリップ・デロームのファッション画を多数収録し、シャネルの創造性と文化的遺産を映し出している。
CHANEL Croisier Collection 2021/22
2021年に発表されたシャネルのクルーズ コレクションにあわせて制作されたコレクターズボックス。インド出身のデザイナーデュオ、イネス&ヴィノードとのコラボレーションによって実現した特別仕様で、プレスキットとビジュアルブックを収めている。ガブリエル・シャネルとジャン・コクトーの親密な関係に着想を得ており、キャリエール・ドゥ・リュミエールやプロヴァンスの花々、シャネルのアパルトマンに飾られた動物の置物、さらにコクトーからの手紙や映画『オルフェの遺言』のイメージが収録されている。
CHANEL COLLECTION Métiers d’Art 2021/22
フランスのメゾン、シャネルによる「COLLECTION Métiers d’Art 2021/22」のビジュアルブック。パリを拠点とするアニメーションスタジオ「REMEMBERS」による8本の映像作品をもとに構成され、シャネルが設立した複合施設 le19M を舞台に8人のモデルが登場し、メゾンを支える8つの職人技術を幻想的に描き出している。スケッチや図版のほか、le19Mの解説冊子や、職人技術をテーマに7人の作家が寄稿した小冊子も付属し、多面的に構成されている。
Gucci Garden Archetypes
イタリアのラグジュアリーブランド、グッチが2021年に開催した没入型エキシビション「Gucci Garden Archetypes」にあわせて刊行された限定書籍。アレッサンドロ・ミケーレのクリエイティブ・ディレクションのもと、グッチの広告キャンペーンを再構築し、過去のビジュアル資料や冊子、カードなどをケースのポケットに収録し、ブランドが紡いできた視覚的物語の豊かさを凝縮。
ソニア・ドローネ展
フランスの芸術家、ソニア・ドローネの展覧会にあわせて2002年に刊行された図録。初期から晩年に至るまでの創作活動を包括的に紹介している。服飾デザインやテキスタイル、絵画といった幅広い分野にまたがる作品を図版と解説で収録。アートとデザインを自在に横断し、色彩と形態を探求した革新的な表現を展覧する内容。20世紀美術におけるドローネの独自の位置づけを照らし出している。
David Hockney: Drawing from Life
ポップアートの第一人者として知られ、ドローイング、絵画、版画、写真、舞台美術と幅広い分野で活動を展開してきたイギリスのアーティスト、デイヴィッド・ホックニーによる作品集。1950年代から2010年代にかけて制作された約60年分のポートレート・ドローイングを中心に構成されている。友人や家族、同時代の人々を描いた作品からは、造形の変遷とともに芸術家のまなざしの深まりが明らかにされている。
写真はこころ | 蓮井元彦
写真家・蓮井元彦による作品集。福岡の昭和喫茶で店主から贈られた言葉「写真はカメラじゃない、こころよ」がタイトルの由来となり、全篇の核として静かに響く。2020〜2021年のコロナ禍に撮影された日常の断片――道端のごみ、酔い潰れた男性、デモの列、花や植物、女性のヌード――を通して、イメージが生まれる瞬間の呼吸を見つめ直す。個と社会、記憶と現実のあわいを照らし出している。
瀧口修造 夢の漂流物
詩人・評論家として知られる瀧口修造の展示会「瀧口修造 夢の漂流物」にあわせて2005年に刊行された図録。世田谷美術館と富山県立近代美術館で開催された展覧会に基づき、自宅書斎に私蔵されていた美術品やオブジェ、関連する作品や資料を多数紹介。瀧口のもとに集まった「夢の漂流物」を通じて、芸術の本来の意味や在り方を問い直し、思考と創造の軌跡を照らし出している。
エリック・サティとその時代展
2015年にBunkamura ザ・ミュージアムで開催された「エリック・サティとその時代展」にあわせて刊行された図録。フランスの作曲家エリック・サティの楽譜や肖像画をはじめ、演劇ポスターやプログラムのデザイン、イラストレーションを多数収録している。さらに、フランシス・ピカビアやマン・レイなど、サティを取り巻いたダダイストたちの作品も掲載。音楽と美術、演劇が交差した20世紀初頭の前衛的な文化の広がりを照らし出している。
Die Zerstorung Kolns Photographien 1945-46 | August Sander
ドイツの写真家、アウグスト・ザンダーによる写真集。1985年に終戦40周年を記念して刊行されたもので、1945年から1946年にかけて撮影された作品を収録している。爆撃によって瓦礫と化したケルンの街並みや崩壊した教会の姿が36点の写真に刻まれ、戦後直後の荒廃を静かに伝えている。ポートレート作品で知られるザンダーが記録した都市の姿は、戦争の爪痕と再生への途を浮かび上がらせている。
Sight and Insight | Philippe Halsman
アメリカの写真家、フィリップ・ハルスマンによる作品集。独創的な演出やユーモアを取り入れたポートレート表現で知られるハルスマンの活動を紹介している。なかでもシュルレアリスムの要素を取り入れた作品群や、サルバドール・ダリとのコラボレーションはその代表例として収録。写真を通じて被写体の内面を引き出し、同時代の芸術と結びついた表現の広がりを映し出している。ブックデザインはハーブ・ルバリンによるもの。
エリオット・アーウィット写真集 ふたりのあいだ
フランス出身の写真家エリオット・アーウィットによる作品集。マグナム・フォトの一員として国際的に活動したアーウィットが、アメリカやヨーロッパ、アジア、アフリカなど各地で「カップル」をテーマに撮影。ダンスホールや公園、ビーチ、さらにはヌーディストまで、多様な場面で交わされる人々の関係性をユーモラスかつ温かな視点でとらえている。
生命の庭 8人の現代作家が見つけた小宇宙
2020年から2021年にかけて東京都庭園美術館で開催された展覧会の図録。青木美歌、淺井裕介、加藤泉、康夏奈、小林正人、佐々木愛、志村信裕、山口啓介ら、現代日本を代表する8名の美術作家がそれぞれの視点から「生命」と「芸術」の交差点を提示し、人間と自然との関係を根源的に問い直す試み。自然豊かな庭園に囲まれた歴史的建築・旧朝香宮邸(現東京都庭園美術館)を舞台に、絵画、彫刻、映像、インスタレーションなど、多様な表現が空間と共鳴しながら展開される展示風景を、豊富な図版とともに収録。
Nam June Paik: eine DATA base
アメリカの現代美術家、ナム・ジュン・パイクによる作品集。ビデオ・アートの先駆者として国際的に知られるパイクが、約30年にわたり手がけた代表的な表現を網羅している。映像作品を中心に、パフォーマンス・アートやロボットを用いた作品など、多様な実践を図版と解説で紹介。テクノロジーと芸術を融合させ、新たな表現領域を切り開いた軌跡が示されている。パイクの活動を総合的に見渡す資料として位置づけられている。
GAS BOOK 13 JULIE VERHOEVEN
イギリス出身のアーティスト、デザイナーであるジュリー・ヴァーホーヴェンによる作品集。ファッションとアートの境界を横断しながら展開される多様なプロジェクトを紹介。イラストレーション、「GIBO」のデザイン、コラージュ、インスタレーションなど、作品図版とともに解説を収録。ヴィジュアルとアイデアの両面から、ジュリー・ヴァーホーヴェンの創作の軌跡をたどる。
おいしい浮世絵展 北斎 広重 国芳たちが描いた 江戸の味わい
2020年に森アーツセンターギャラリーで開催された展覧会「おいしい浮世絵展」の図録。「浮世絵」と「食」を切り口に、江戸時代の暮らしと食文化を紹介している。葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳らの浮世絵を中心に、作品に描かれた食材や料理の姿をたどり、当時のレシピや解説も併載。芸術作品としての魅力と同時に、食をめぐる文化的背景を多角的に伝えており、江戸の味覚と美意識の豊かさを照らし出している。