本日は、ちょっぴり懐かしい雑誌をご紹介します。
1982年から2003年まで発行されていた、10代の女の子のためのファッション雑誌「オリーブ(Olive)」。ファッションを中心に据えしつつ、生き方、音楽、映画、書評などの文化的な情報を、絶妙なセンスとバランス感覚で発信していた当時では希少な雑誌でした。インターネットが普及していなかった時代、自分なりのスタイルってなんだろう、良いものってなんだろう、もっと興味の幅を広げたい、と願っていた少女たちにとってオリーブはとても重要な存在だったのです。
そんなオリーブの90年代の中古バックナンバーをこのたび店舗に大量入荷しましたので、その一部を画像とともにお届けしたいと思います。
1994年2月3日号「冬のおしゃれアイデア」特集より。スタイリストは大橋利枝子さん。普段使いの小物からフォーマルまで、チープでシックなスタイルが満載です。
1993年4月18日号「海辺の休日」特集より。スタイリストは同じく大橋利枝子さん。甘酸っぱさ全開!
1993年9月18日号「秋のワンピース」特集より。スタイリストは近田まりこさん。大人っぽいシンプルなスタイルにいまも憧れます。
1994年6月3日号巻頭特集「Tシャツに敵なし!」より。オリーブと言えば、リセエンヌ。リセエンヌといえば、ボーダー。
1994年2月18日号「春いちばんのボトム研究!」特集より。スタイリストは岡尾美代子さん。まさにスタンダード。22年前の記事とは思えません。
1993年10月18日号「いちばん新しいアウトドア・スタイルBOOK」特集より。スタイリストは大森伃佑子さん。「かわいい」だけにとどまらない、遊びごころのあるコーディネートが素敵です。
1994年4月18日号「コンパクト・ヘア」特集より。
1993年10月3日号「わたしの部屋、ちょっぴり模様替え」より。センスと工夫と満ちたパリの女の子たちの部屋は、いま見ても模様替えの参考になりますね。
1996年7月18日号「洋書・写真集・絵本」特集より。現在も活躍中の写真家や書店がおすすめ書籍を紹介しています。キーボードを叩く手を止めて思わず熟読。
1998年6月3日号「『フォント』のブームがやってくる。」特集より。フォント(書体)の流行の移り変わりや活用方法などが紹介されており、キーボードを叩く手を止めてまたも熟読。
1996年10月18日号「詩人」特集より。ビートニクスをはじめ、古今東西の詩人とその作品を紹介。ふたたびキーボードを叩く手を止めて(以下略)。あれ、オリーブってファッション誌ですよね?
そして、読者のこころを鷲掴みにした伝説の連載「ドゥワッチャライク」。小沢健二さんの軽快な語り口が光ります。
おとなになった今だからこそ、楽しみ方はいろいろ。昔と変わらず輝き続ける普遍的なスタイルやプロダクト、カルチャーを再認識したり。または編集やキャッチコピーの巧みさ、工夫を凝らしたレイアウトなどに新たな発見を見いだしたり。 オリーブを読んで育った皆さまも、オリーブを知らずとも好奇心あふれる年若い皆さまも、ぜひお手にとってみてください。
これらオリーブのバックナンバーは店舗のみで販売しています。お問い合わせはこちらからどうぞ。