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岡崎和郎の発見と発想
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岡崎和郎の発見と発想

見立ての手法 Who's Who

見立ての力がある人はモテる。

モテるというのは異性にモテるというだけではなく、仕事が出来るとかアイデアマンであるとか、そういったことを含んでいる。

何かを見て、「あ、それは○○みたいなことですね」と全然別の切り口を提示できるとか、「これは○○である」と言い切る才能があるのが望ましい。

岡崎和郎の「Who’s Who(人名録)」は、ヨーゼフ・ボイス、マルセル・デュシャン、マン・レイ、ジョン・ケージ、ジョルジュ・モランディ、さらには千利休まで、あらゆる芸術家や芸術作品を対象に、そこから着想したオブジェ作品を返歌として対比させたシリーズである。

本書によると「御物補遺(ぎょぶつほい)」という概念をもとに制作されているらしい。既存の物(オブジェ)では見落とされてきたものを補うという意味をもつ。

見れば見るほど、岡崎和郎の視点のずらし方、広げ方に驚く。

「見立ての手法」と題されたこの図録、アイデアに煮詰まったときに手元にあると役立つかもしれない。

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ノストスブックス店主。歴史と古いモノ大好き。パンク大好き。羽良多平吉と上村一夫と赤瀬川原平と小村雪岱に憧れている。バンドやりたい。