間隙 すきま | Gao Yan 高妍
台湾の漫画家・イラストレーター、高妍(Gao Yan・ガオ イェン)が日本・沖縄へ留学し、帰国後に描いた短編漫画。淡い想い出、歌で会話をするクジラたち、体や楽器などで表現する沖縄の人々、細野晴臣のライブで感じた旋律と瞬間の気づき。「言語」以外で心を通わせる、優しく響く心象の世界を描く。 中国語、日本語表記。
杉浦非水のデザイン | パイインターナショナル
近代日本におけるグラフィックデザインの先駆者、杉浦非水のデザイン集。「三越の仕事」、「デザインの仕事」、「図案集」、「百花譜」の4部構成で紹介。三越のポスターやPR誌、その他広告、雑誌、装丁、ほか、豊富な図版、解説を収録。
Yuul Yie: Sculpture Shoe Fantasy | ユル・イエ
韓国発のシューズブランド「Yuul Yie(ユル・イエ)」のビジュアルブック。ブランド創設10周年を記念して出版されたもの。イタリアンレザーを巧みに使った、ユニークでエレガントなデザインの靴を主役にした広告写真を多数収録。 英語表記。
写真とファッション 90年代以降の関係性を探る | 東京都写真美術館
2020年に東京都写真美術館で開催された展示の図録。1990年代以降の「写真とファッション」をテーマにその関係性を探る。高橋恭司、エレン・フライス、ホンマタカシら写真家による作品や、ファッションレーベルPUGMENTのイベントの様子、ファッション誌・Purpleの表紙デザインなど多数収録。監修は林央子。
In Goude We Trust An Exhibition | ジャン=ポール・グード
2018年にシャネル・ネクサス・ホールで開催された展示の図録。フォトグラファー、イラストレーター、映像作家等、多岐にわたる分野で才能を発揮したジャン=ポール・グードの代表的な仕事を紹介。シャネルの広告はもちろん、グレース・ジョーンズのアートディレクション、ドローイングなどを収録。 日本語、英語表記。
欧文書体デザインの世界 | アイデア編集部
雑誌『アイデア』で掲載された欧文書体デザイン関連の特集を約20本採録した1冊。アイデアNo.305『タイプデザイン・トゥデイ』を中心に、2000年代以降の以降の欧米の書体制作、歴史研究の動向などを追う。ロビン・キンロス、小林章、イエン・ライナム、ヘルムート・シュミットら、タイプデザイナーへのインタビューや研究者による論考を収録。
勝手に広告 | 中村至男、佐藤雅彦
グラフィックデザイナー、アートディレクターの中村至男とクリエイティブディレクター、映像作家の佐藤雅彦による「relax」「Casa BRUTUS」で雑誌連載されていた作品をまとめた1冊。実在する商品やパッケージデザイン、企業ロゴなどを用いて勝手に広告を作る実験的アート作品。牛乳石鹸の牧場、チップスターのコンテナトラック、グリコ製品を集めたお菓子の街など、写真やイラストレーション作品を収録。写真はホンマタカシによるもの。
片山利弘展 領域を越える造形の世界 | 武蔵野美術大学 美術館
2021年武蔵野美術大学で開催された展示の図録。戦後、日本のデザイン界を先導したうちのひとり、片山利弘の50年以上にわたる仕事を紹介。グラフィックデザイン、絵画、彫刻、建築空間など枠組みにとらわれず、日本やスイス、アメリ […]
Dick Bruna ディック・ブルーナ | Bruce Ingman、Ramona Reihill
オランダを代表するデザイナーでありアーティスト、ディック・ブルーナの作品集。世界的なアイコンとなっているミッフィーをはじめ、印象的なブックデザインやポスター作品、またユトレヒトにあるスタジオなど制作の舞台裏を収録。子どもたちやアーティスト、デザイナーを魅了し、年齢や芸術分野を超えて想像力をかきたてるブルーナの作品のシンプルで複雑な魅力を紹介する。 英語表記。
フラーニャと私 | ユーリー・ノルシュテイン
「キツネとウサギ」「霧の中のハリネズミ」「話の話」などの作品で知られるロシアのアニメーション作家、ユーリー・ノルシュテインの画文集。素描や油彩作品、写真、作品にまつわるエピソードや叔父の思い出などを収録。
カウンターパンチ 16世紀の活字製作と現代の書体デザイン | フレット・スメイヤーズ
書体デザイナーのフレット・スメイヤーズが活字製作の道具「カウンターパンチ」に焦点を当て考察した一冊。16世紀当時の活字父型彫刻について、彫刻師の仕事、そしてデジタル時代まで、図版を用いた解説を収録。
曖昧なコミュニケーション 高橋善丸のグラフィックデザイン
2007年から2008年にかけてドイツのハンブルク美術工芸博物館で開催された展示の際に刊行されたもの。グラフィックデザイナー、高橋善丸の作品を紹介。タイポグラフィ、ポスター、ブックデザイン、パッケージデザイン、ロゴほか、オールカラーによる豊富な図版、テキストを収録。 日本語、英語表記。
20世紀ボックス Package Design History | 木村勝
グラフィックデザイナー・木村勝が、20世紀初頭におけるパッケージデザインを集めた写真資料集。菓子やタバコ、香水などカテゴリごとに当時のデザインを数多く紹介。永井一正や佐藤卓など、著名なグラフィックデザイナーやパッケージデザイナーたちのコメントも合わせて収録。
高橋満寿男 パッケージ・デザイン
森永のキャラメル、はごろもフーズの缶詰などのパッケージデザインを手掛けた初代日本パッケージ・デザイン協会理事長、高橋満寿男の作品集。ブランディング/デザイン界において世界最大級の実力を持つランドーアソシエイツ、ウォルター・ランドーによる序文「刊行に寄せて」や、高橋満寿男がパッケージ・デザインの哲学を論じた小文「パッケージ・デザイン」も掲載。
日本・スイス国交樹立150周年記念 スイスデザイン展 Swiss Design | 東京オペラシティ・アートギャラリー ほか
2015年に開催された、スイスデザイン展の図録。風土や都市構造に見るデザインのルーツに始まり、企業周辺のグラフィックデザイン・タイポグラフィ・プロダクトデザイン・建築などを収録。「マックス・ビル 美的総合の実践とその今日的意味」、「ル・コルビュジエのなかのスイス」他を掲載。
ELM15 | エンライトメント
アーテイストでアートディレクターのヒロ杉山が率いるクリエイティブユニット、エンライトメントの作品集。設立15周年を節目に、1400点以上の作品群からセレクトされた作品を集めたもの。グラフィックデザインやポスター、ポートレート作品など、多岐にわたる作品の数々を多数収録。
福田繁雄の視覚からくり展 | 伊勢丹美術館 ほか
1984年に伊勢丹美術館ほか各地で開催された展覧会の図録。日本を代表するグラフィックデザイナー、福田繁雄による彫刻作品、ポスター、だまし絵などを多数掲載。福田自身が手がけた本物のノートのような装丁もユニークな一冊。
Wade Guyton: Das New Yorker Atelier | ウェイド・ガイトン
アメリカのアーティスト、ウェイド・ガイトンの作品集。ブランドホルスト美術館で開催された展覧会に合わせて刊行されたもの。よく知られる作品の特徴であるミニマルな繰り返される文字の作品ではなく、本書ではデジタルキャプチャされた多様なイメージを特徴とし、新聞のトップページやガイトンのアトリエからの眺め、素材を極端に拡大することで抽象化されたイメージなどを巨大なプリンターで印刷した作品を主に収録。デジタルの急速な拡大が生活のあらゆる領域で起きていることを可視化させる作品群をカラー図版で多数掲載。 英語、ドイツ語表記。
Pedro David: Fase Catarse | ペドロ・ダヴィッド
ブラジルのフォトグラファーでビジュアルアーティストのペドロ・ダヴィッドによる作品集。2008年から2011年にかけて制作されたもので、作家自身が新居を探している際に賃貸アパートを撮影したシリーズ『Aluga-se』、そのアパートで撮影した写真を集めた『Coisas Caem do Céu』、母親の死後に彼女が住んでいたアパートの部屋を写真に収めた『Última Morada』の三部作で構成されている。写真には、短い詩のようなテキストが添えられており、内省的な深い空気に包まれた一冊。 英語、ポルトガル語表記。
Marie-Jose Jongerius: Sweet Water | マリー=ジョゼ・ヨンゲリウス
オランダの写真家、マリー=ジョゼ・ヨンゲリウスが、カリフォルニアのアパートやモーテル、ホテルの屋外プールを撮影した写真集。資本主義社会であるアメリカの質素なアパートやモーテルにある妙に穏やかで平凡な屋外プールを写し出していると同時に、青空のもと陽光が降り注ぎ、きらめく美しいプールが矛盾するかのように鮮明に写真に収められている。 英語表記。
Tiago Casanova: Pearl | ティアゴ・カサノバ
ポルトガルのアーティスト、ティアゴ・カサノバの作品集。「大西洋の真珠」という異名を持ち、大自然やラウリシルヴァの森で知られる観光地、マデイラ島。本書ではこの島における自然と建設、その複雑な対比と変容をカラー、モノクロ写真とともに提示している。 英語表記。
Tony Smith: Architect, Painter, Sculptor | トニー・スミス
アメリカの美術家で彫刻家、トニー・スミスの作品集。1998年にニューヨーク近代美術館で開催された展覧会にあわせて刊行されたもの。大型の彫刻作品を数多く手がけたことで知られているスミスの、建築家、画家としての側面にも焦点を当てたもので、ユニークで多彩なキャリアとその生涯における作品群を豊富な資料とともに俯瞰する一冊。 英語表記。
イサム・ノグチと長谷川三郎 変わるものと変わらざるもの
2019年から横浜美術館、ノグチ美術館などを巡回した展示の図録。彫刻家のイサム・ノグチと画家の長谷川三郎の交流に焦点を当て、二人の作品、記録写真、参考図版などを多数収録。 日本語、英語表記。
Joseph E. Yoakum: What I Saw | ジョセフ・エルマー・ヨーカム
アメリカ人アーティスト、ジョセフ・エルマー・ヨーカムの作品集。71歳で画家としてのキャリを開始し、10年で2000点のドローイング作品を残したヨーカムの作品をフルカラーで100点以上掲載。
Gerhard Himmer: Inverse Painting | ゲルハルト・ヒンマー
オーストリアのアーティスト、ゲルハルト・ヒンマーの作品集。2017年から2022年の間に描かれた、偶然性と混沌が入り交じるデジタルのエラーを表したかのような抽象画作品の数々を収録。その他、アトリエや展示の様子を収めた写真も合わせて掲載。 ドイツ語、英語表記。
Huber.Huber: Widerspruchliche Bewegungsreize / Contradictory Motion Cues | フーバー・フーバー
スイス人アーティストデュオ、フーバー・フーバーの作品集。2011年に同出版社より刊行された「Universen」の続編であり、この10年間の集大成ともいえる一冊。見るものをイメージで満ち溢れた世界へと誘う写真作品とともにコラージュ作品を掲載。その奇妙な視覚の小宇宙を読み解く手がかりとして、「リンゴ」、「シャーレ」、「塩湖」といった名詞から「湿った」、「幾何学的な」、「不気味なまでの」のような形容詞まで、非常に幅広い索引がついている。英語、ドイツ語、スペイン語表記。一部7国語表記。
Zsolt Tibor: Mankind | ツォルト・ティボル
ウィーンを拠点に活動するアーティスト、ツォルト・ティボルの作品集。「物理的な知性の領域」と自身が表現する、過去10年間の大判ドローイングを多数収録。意味を排除した絵画を通して、人間の行動や現在の社会問題を探求する。 英語表記。
Shane Lavalette: New Monuments | シェーン・ラヴァレット
アメリカの写真家、シェーン・ラヴァレットの作品集。出版社「Libraryman」がおくる季刊写真集プロジェクト「Seasons Series」の7作目。2015年にラヴァレットがイタリア・ローマのアメリカン・アカデミーに客員アーティストとして滞在中に撮影された作品を収録している。500部限定。 英語表記。
Estelle Hanania: Happy Purim | エステル・ハナニア
パリを拠点に活動する写真家、エステル・ハナニアの作品集。2011年から2014年の3年間、ロンドンのスタンフォード・ヒルの近隣でユダヤ教の祝日・プーリムの期間に撮影した作品を収録。ドレスをまとったり、奇妙な生き物に扮した子どもたちの姿を通して、ヨーロッパの慣習的な儀式に焦点を当てている。 英語、フランス語表記。
Nest | 小林史子
国内外で活躍したアーティスト、小林史子の作品集。作品を自ら撮影し収録。インスタレーション、メモ書き、ドローイングなどの作品36点を掲載。図版やアイデアの走り書き、作品について語る言葉から小林史子の創作の世界を知る。 日本語、英語表記。
Mack Guido: In Veneto 1984-89 | グイド・グイディ
イタリアの写真家、グイド・グイディの作品集。1984年から1989年にかけてグイディが大判カメラ・ディアドルフ8×10を用いて撮影した、これまで未発表の作品を収録。急速な変貌を遂げたヴェネト州中部のある地域を中心に撮影したもので、この街のどこか不安定で閉鎖的な風景を写し出している。 イタリア語、英語表記。
彷徨引力 | 野中ユリ
野中ユリによるコラージュ画集。11葉揃の作品を収録。埴谷雄高による序文、そして巌谷國士のテクストを末尾に掲載。
月街星物園 | まりの・るうにい
稲垣足穂著作の表紙画などで知られるイラストレーター、まりの・るうにいによる文画集。柔らかなタッチで描かれた幻想的なパステル画をカラーとモノクロで収録。装丁は羽良多平吉。
Eirini Vourloumis: In Waiting | Panos Kokkinias、James Estrin
アテネを拠点に活動するドキュメンタリー写真家、Eirini Vourloumisの写真集。サンタの靴下がぶら下げれた外務省のカフェテリアや、本が一冊も残っていない科学技術図書館、税理士の磨かれた靴など、不確実な世の中で文化的アイデンティティがどのようにして現れるかを示した作品を掲載。英語表記。
Benjamin Armstrong: Holding a Thread | Juliana Engberg
オーストラリアを拠点に活動するアーティスト、ベンジャミン・アームストロングの作品集。優雅さと不穏さを兼ね備えた、ワックス、木、ガラス、インク、顔料など多様な素材を用いて制作された彫刻や絵画作品を収録。 英語表記。
John Stezaker: Tabula Rasa | ジョン・スティザカー
イギリスのコンセプチュアルアーティスト、ジョン・スティザカーの作品集。1990年代初頭に制作されたシルクスクリーンと、1990年代から2009年にかけて制作されたフィルムスチルのコラージュ作品を収録。 英語表記。
大竹伸朗日本景 Zyapanorama
日本の現代美術家、大竹伸朗の作品集。ロンドン、香港、アメリカなどをテーマに作品を発表してきた大竹が、それら「かっこいいもの」の対比として「かっこ悪い」日本を写生。「異様な」あるいは「とらえどころのない」日本の風景をペインティング、コラージュ、立体で表現した大竹流日本百景。寄稿は椹木野衣、藤原新也。装丁は葛西薫、山口由香。
Pages | タナカノリユキ
アートディレクター、映像ディレクターとして国内外で活躍するタナカノリユキの作品集。「迷宮としての自己」「Artitecture」「Explore Reality」など19冊の作品集をひとつに集約。物質や空間の領域を自在に飛び越える、コラージュ/グラフィックデザイン/インスタレーションなどの作品の他、森村泰昌、小林康夫らとの対談も収録。本の中に存在する本もひとつひとつ装丁を変えたアートディレクションは、著者によるもの。
Nick Geboers: Traefaengslet | ニック・ゲボアーズ
ベルギーを拠点に活動する写真家、ニック・ゲボアーズの作品集。デンマーク・ユトランド半島の歴史的建造物の刑務所内の壁を撮影したもの。クローズアップされた木の壁には、傷や絵文字、メッセージなどが彫られ、投獄された人々の痕跡を、謎めいた遺物として映し出している。 英語表記。
The Perfect Document | Thomas Min
ベルギーを拠点に活動するアーティスト、トーマス・ミンの作品集。「写真」というメディアが持つ役割を肯定しつつも、写真に撮るという行為はモノを文脈や周囲の環境から引き離し、その結果被写体を完全に理解するのは不可能だと語るトーマス・ミン。カタログ的な写真が表現しうるもの、または写真と被写体との関係性を、観るものに問いかける一冊。英語表記。
Le Luxe | Roe Ethridge
米国の写真家、ロー・エスリッジの作品集。過去10年間の作品を網羅したもの。エスリッジ自身の作品、広告写真、オンラインスクリーンショットのアーカイブなど多様な写真を織り交ぜ、めまぐるしくも生き生きとした世界を作り出している。 英語表記。
Luce Lebart: Inventions 1915-1938 | ルース・レバート
写真史家であり、展覧会キュレーターでもあるルース・レバートの作品集。1916年から1939年のフランスにおいて急速に発展した科学と工業技術。国防から一般家庭への普及まで、イノベーションの歴史を当時の写真で記録する試みをまとめた1冊。 英語表記。