Richard Serra: Drawings
1992年にロンドンのサーペンタイン・ギャラリーで開催された展覧会にあわせて刊行された図録。アメリカの彫刻家、リチャード・セラのドローイングに焦点を当て、重厚な鉄彫刻で知られるセラが黒鉛やインクを用いた大画面の平面作品を通して、重さ、密度、身体性、空間との関係を探究する姿を紹介する。迫力ある図版とテキストにより、彫刻とドローイングを往還する創作の核心に迫る。限定700部刊行。
Torqued Spirals, Toruses and Spheres | Richard Serra
彫刻家、リチャード・セラによるの作品集。ねじれを伴う楕円形の構造や、トーラス、球体といったフォルムに取り組んだ時期の仕事を収録している。連続する回廊のような空間や、外からは見えない内部構造など、これまでのシリーズとは異なる試みも見られる。ディルク・ライナーツによる写真と、ハル・フォスターのテキストを併載。
Stig Lindberg: Tusenkonstnaren
スウェーデンを代表するデザイナー、スティグ・リンドベリの作品集。1930年代後半から老舗陶磁器メーカー、グスタフスベリで活動し、陶磁器を軸にドローイング、絵画、テキスタイル、絵本、オブジェへと領域を広げた歩みを紹介している。機能性と遊び心をあわせ持つ造形は、日用品から自由な表現まで一貫する。1950年代の明るい感覚を背景に、北欧デザインの一時代を築いた仕事を豊富な図版とテキストで辿る。
Felix Gonzalez-Torres
2000年にサーペンタイン・ギャラリーで開催された、フェリックス・ゴンザレス=トレスによるイギリス初の大規模個展にあわせて刊行された公式図録。キャンディーや紙の山、時計、ライトなど日常素材を用いたインスタレーションの図版と解説を収録し、作家のアイデアとキュレーター、観客、コミュニティとの協働によって成立する独自の作品世界に迫る。
IMMIGRANTS | 中川正子
写真家、中川正子の作品集。2011年の東日本大震災をきっかけに岡山に家族とともに移住した中川が、同じような思いで岡山へ移り住んだ友人たちの日々の営みを写真に収めたもの。誰も知らない新しい土地に移り住み、人とつながり、ひたむきに向き合いながら丁寧に生きる友人たちの姿を、希望に満ちたあたたかい眼差しで切り取っている。
In Ethnographischen Sammlungen | Candida Hofer
写真家、カンディダ・ヘーファーが民族学博物館の内部を撮影したシリーズをまとめた作品集。展示室に整然と並ぶ収蔵品やガラスケースを、人物を排した状態で捉えている。展示室に加え、収蔵庫やアーカイブ、修復室といった裏側の空間も収録。博物館という施設がどのように形成され、変化してきたのかを考察するテキストも併載されている。
Wild Animals | Rop Van Mierlo
アムステルダムを拠点に活動するグラフィックデザイナー、ロップ・ファン・ミエルロによる作品集。動物を主題にした水彩画を収録。にじみを生かしたウェット・オン・ウェットの技法により、輪郭はやわらかく溶け合い、色彩が画面に広がる。野生動物から身近な生きものまで、多様なモチーフが並び、シンプルな構成のなかに豊かな表情が見えてくる。
畠山直哉
2002年に開催された巡回展にあわせて刊行された作品集。写真家・畠山直哉の初期作から2001年までの仕事を軸に構成されている。石灰石鉱山やダイナマイト爆破の瞬間、東京の建築群、川の連作などを収録。人間の営みが刻まれた風景と自然の循環とが交差する場面を、カメラという装置を通して探究してきた軌跡がたどれる。近年の主要なシリーズを中心に、初期作品や2001年にイギリスで制作された新作を含む約80点を掲載。
アンティークス タミゼ・スクラップブック | 吉田昌太郎
骨董店「アンティークス タミゼ」のオーナーである吉田昌太郎によるエッセイ&ビジュアルブック。古道具や日用品に宿る美しさや魅力を、写真と文章で多彩に綴る。章ごとに「自分好み」「大切なオブジェ」「香りの効能」「古い本」「少女の刺繍」などをテーマに、古物にまつわる物語や著者の美意識を紹介。
吉田璋也の世界
鳥取で新作民藝運動を展開した吉田璋也の、デザイナーとしての側面に焦点を当てた記録集。食器や壺、家具、織物、建築など多岐にわたる仕事を、豊富な図版と解説、さらに自らの活動記録とともにたどっている。耳鼻咽喉科医として開業するかたわら、昭和初期から約40年にわたり地域の陶工や木工、竹工、鉄工、漆工、紙工、染織の担い手たちに構想を与え、意匠を手がけてきた軌跡が浮かび上がる。
Nobody Knows: YOSHITOMO NARA Drawings | 奈良美智
現代美術家、奈良美智によるドローイング作品集。スケッチブックのページや走り書きのテキスト、ラフな線で描かれた少女や動物たちなど、制作の現場に直結したイメージを収録。絵と言葉が交錯するページ構成からは、反抗心や孤独、ユーモアが入り混じる独自の感覚が伝わる。完成作へ至る前段階の思考や手の動きをそのまま残しながら、創作の根にある衝動を辿る。
Simian’s Way | Dustin Ericksen
アーティスト、ダスティン・エリクセンによる作品集。シャルジャ・ビエンナーレ参加の準備のためロンドンを離れる直前、友人に借りていた20ポンドを返すために歩いた道のりを記録している。ダルストンの自宅から友人宅まで、通り沿いに掲げられた看板やポスター、張り紙を一枚ずつ撮影。最初の「Morrison Construction」から最後の「Cash and Carry」まで、歩行の時間と都市の視覚情報がそのまま並ぶ構成。移動という行為を通して、都市空間の断片を収集する試み。
Terrains d’Europe: Paysages du Football Amateur
オランダの写真家ハンス・ファン・デル・メールによる作品集。1995年のシーズン開幕を機に、約10年にわたりヨーロッパ各地を巡り、アマチュアサッカーの試合風景を撮影したシリーズを収録。下位リーグの試合を、ピッチとその周囲の風景を含めた引きの構図で捉え、村落や都市郊外の空気をそのまま画面に取り込んでいる。素朴なグラウンドで巻き起こる小さなドラマを通して、人間の営みを見つめる1冊。
Mona Hatoum
2002年にサンティアゴにあるガリシア近代美術センター(CGAC)で開催された展覧会の図録。パレスチナ出身の現代美術家、モナ・ハトゥムによる彫刻やインスタレーション、ドローイングなど代表作の図版を豊富に掲載し、エッセイやインタビューを通して、身体、境界、政治性といった作家の主題に迫る。
Panorama | 白井晴幸
写真家、白井晴幸の作品集。自ら改造したカメラで捉えた独自の写真表現を集成している。東京の都市風景や日常の光景を、時間や空間の揺らぎを伴う視覚体験として再構築し、通常の写真表現では見えない景色の広がりを表現している。128ページにわたる作品図版とテキストを通じ、撮影哲学や手法の背景にも触れることで、写真表現の可能性を深く味わえる一冊。500部限定刊行。
Paul Klee: Life and Work
20世紀を代表するスイスの画家、パウル・クレーの創作と生涯を包括的にまとめた作品集。幼少期からアヴァンギャルド期、バウハウス・ヴァイマール校での活動、そして晩年に至るまでの歩みを、約500点におよぶドローイング、絵画、水彩、彫刻、写真資料などとともに時系列で紹介している。クレー家の未公開資料やアーカイブも多数収録。
山名文夫のグラフィックデザイン 装丁・広告・プライベートな挨拶状まで
資生堂のデザインで広く知られるグラフィックデザイナー・山名文夫の作品集。パンフレットや装幀、挿画、広告に加え、個人的に制作された年賀状や礼状なども収録している。女性像を繊細かつ華麗に描き出す作風は、昭和期の日本におけるモダンデザインの象徴ともいえる存在。商業デザインとプライベートワークの双方を通じて築かれた活動を幅広くたどる。序文は水野卓史が寄せている。
建築巨人 伊東忠太
明治から昭和にかけて活躍した建築家であり、日本初の建築史家・伊東忠太の業績を多角的に検証する資料集。築地本願寺や湯島聖堂などの代表作の解説に加え、学生時代の記録や日記『浮世の旅』、シルクロード調査でのフィールドノートなどを収録。西洋建築の理論を学びながらも、日本建築の本質を見直し、独自の建築思想を築いた伊東の歩みを、論考や写真資料とともに振り返る。
隈研吾 物質と建築
建築家・隈研吾の創作理念を「素材」という視点から探る作品集。1990年代以降に手がけた25の建築を精選し、ガラス、木、石、竹、コンクリートといった素材ごとに章立てして紹介する。地方の職人との恊働によって磨かれた技法や、日本の伝統的工法に根ざした構造美を、豊富な写真と図面、本人による解説で紐解く。
GA No.32 ル・コルビュジエ:サラバイ邸/ショーダン邸
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第32号。20世紀モダニズムを代表する建築家、ル・コルビュジエが手がけたサラバイ邸とショーダン邸を紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはバルクリシュナ・V・ドーシが担当している。
GA No.31 グナー・バーカーツ:IBM情報システム・センター/ミネアポリス連邦準備銀行
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第31号。建築家、グナー・バーカーツが手がけたミネアポリス連邦準備銀行とIBM情報システム・センターを紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはエスター・マッコイが担当している。
GA No.30 ル・コルビュジエ:チャンディガール
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第30号。20世紀モダニズムを代表する建築家ル・コルビュジエが手がけたインドのチャンディガール都市計画を紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストは吉阪隆正が担当している。
Revival | 中島英樹
アートディレクター/グラフィックデザイナーの中島英樹による作品集。代表作のひとつである雑誌『Cut』のアートワーク57点を大型図版で収録し、その革新的なデザインアプローチを検証する。写真とタイポグラフィの緊張感ある構成、繊細なレイアウトバランスなど、90年代以降の日本のエディトリアルデザインに新たな表現を切り拓いた中島の感性と実験精神が刻まれている。
Seventeenth and Eighteenth-Century Fashion in Detail
ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)所蔵の歴史的衣装をもとに、1600年から1800年にかけてのファッションを紹介する資料集。ドレスやジャケット、装飾小物などを豊富なカラー図版で収録している。衣服を技術と素材の集積として捉え、写真と線画を併載し、裁断や縫製、刺繍や装飾の構造を視覚的に読み解く。
花椿合本 2002年1月号-12月号
資生堂が発行する企業文化誌『花椿』の2002年度版12冊をまとめた一冊。アートディレクションは仲條正義が担当し、当時の流行ファッションや最先端アートに関する情報に加え、多様なカルチャーを扱うテキストを収録している。その時代の動向を誌面に反映させながら、資生堂が築いてきた美意識と企業文化誌としての独自性を提示している。
花椿合本 2004年1月号-12月号
資生堂が発行する企業文化誌『花椿』の2004年1月号から12月号まで、全12冊をまとめた合本版。ファッションやアートを軸に、写真、インタビュー、エッセイなど多彩な企画を通して、その年の空気や感性を誌面に刻んでいる。創刊から70年以上にわたり継続してきた企業文化誌としての蓄積が感じられ、資生堂が育んできた美意識と時代との応答がページごとに交差する。
TRUCK nest
大阪の家具店TRUCKによるビジュアルブック。自宅・工房・店舗・カフェがゆるやかにつながる空間「NEST」をかたちづくるまでの9年間の歩みを収めている。シンプルで長く使える家具を生み出してきた彼らが、理想の暮らしと制作環境を求め、大きな木々に囲まれた土地で居場所を築いていく過程を、膨大な写真とともに記録している。
Quartier Sous-le-Vent
オランダのビジュアルアーティスト、カリン・ファン・ダムの作品集。1998年から1999年にかけて、パリのレジデンススタジオに滞在していた期間に制作されたもの。パリ滞在期に構想された空間作品やインスタレーションの制作過程を記録しており、素材や形態への探究、プロジェクトの思考過程を可視化する構成により、作者の創造の軌跡を体感できる一冊。
In the Belly of Saint Paul | John Warwicker、Karl Hyde
アンダーワールドのカール・ハイドと、イギリスのデザイン集団TOMATOの中心メンバー、ジョン・ワーウィッカーによるタイポグラフィック・ジャーナル。彼らが始動させた出版社Underworld Printから刊行された第一弾にあたる。言葉の断片やドローイング、レイアウトの実験がページを横断し、音楽的なリズムと視覚構成が緊張感を保ちながら展開する。
陶匠 辻清明の世界 明る寂びの美
2017年に東京国立近代美術館工芸館開館40周年と陶芸家、辻清明の没後10年を記念して開催された展覧会の公式図録。信楽の土を用いた無釉焼締を中心に、茶陶や壺、花生、オブジェなど代表作を網羅し、「明る寂び」と称される独自の美意識を紹介する。あわせて古信楽などの蒐集品や制作背景資料も収録。
MOULD | Boris Tellegen a.k.a DELTA
オランダのグラフィティアーティスト、ボリス・テレジェン(DELTA)の作品集。ストリートや都市空間に展開されたドローイングや壁画、スケッチ、写真を図版中心に収録。幾何学的なフォルムと鋭いラインによって築かれる造形は、建築やタイポグラフィとも響き合う。都市の壁面を舞台に展開された実践を通して、DELTA独自の視覚言語を辿る。P.A.M(Perks and Mini)より刊行。
ジ・エッセンシャル
2002年に千葉市美術館で開催された展覧会の公式図録。逢坂卓郎、須田悦弘、大塚聡、渡辺好明の4人の日本人作家の作品を収録する。光や鏡、木材、蝋燭など日常的な素材や現象を用い、感覚と空間に直接働きかける表現を通じて、現代美術の本質を探究する作品群を紹介。図録にはインスタレーション写真やテキスト、作家略歴を掲載。
2000-1 Maison Martin Margiela by Mark Borthwick
写真家マーク・ボスウィックが、メゾン・マルタン・マルジェラの1998-99年秋冬コレクションを撮影した一冊。ファッション写真を起点に、アートや映像の領域へと活動を広げてきたボスウィックが、マルジェラの衣服を自身の感覚で捉えている。装飾を抑えた衣服と、余白を生かした写真が呼応し、簡潔な構成のなかに緊張感が宿る。コレクションの記録というよりも、衣服と身体、光と空間の関係に目を向けた視点が印象的。
Even the President of the United States Sometimes has Got to Stand Naked | Ari Marcopoulos
若者のサブカルチャーを内側から撮影してきた写真家、アリ・マルコポロスによる作品集。これまでの題材とは異なり、自身の家族や身近な風景へとカメラを向けている。スナップショットの手法で切り取られた日常の断片には、特別ではない瞬間の手触りが残る。愛する人々の姿や生活の出来事、アメリカ社会の一端が交差し、私的な記録と社会的な視線とが重なる。
Felix Gonzalez-Torres: Catalogue Raisonne/Text 全2冊揃
キューバ出身のコンセプチュアルアーティスト、フェリックス・ゴンザレス=トレスのカタログレゾネ。テキスト編と作品カタログ編の2巻構成で、エッセイや評論に加え、カラー、モノクロ図版を豊富に収録。公共空間での鑑賞者参加型作品や、社会的・政治的テーマを扱った作品など、代表作を詳細に紹介。寄稿者にはディートマー・エルガーやアンドレア・ローゼンらが名を連ね、展示形態やコンセプチュアルな背景まで解説。
Robert Rauschenberg: Combines
20世紀のアメリカを代表するアーティスト、ロバート・ラウシェンバーグが1950年代半ばから1960年代前半にかけて制作した「コンバイン」シリーズを総覧する一冊。絵画と彫刻を横断し、日用品や写真、印刷物など多様な素材を取り込んだ作品群を中心に収録している。重ね合わされたイメージや物質は、政治や社会、個人的記憶までも含む複層的な意味を帯びる。
Josef Albers: To Open Eyes
バウハウス、ブラック・マウンテン・カレッジ、イエール大学で40年以上にわたり教鞭をとったドイツ出身の芸術家、ヨゼフ・アルバースの美術論集。1923年にヴァルター・グロピウスの招きでバウハウスに参加して以降、基礎教育の刷新に取り組み、渡米後も独自の教育方法を展開した。その歩みと思想を、多くの図版と資料を通して紹介している。芸術とは何か、いかにして生まれるのかという根源的な問いに向き合った思索の記録。
Zeche Westfahlen I, II Ahlen | 畠山直哉
写真家・畠山直哉が、ドイツ・ルール地方アーレンに位置した炭鉱、ツェッヘ・ヴェストファーレン I/IIの閉山を記録した作品集。1902年に操業を開始し、2000年に約100年の歴史を終えた炭鉱跡地を、2003年から2004年にかけて撮影している。巨大な施設群や採掘設備、取り壊しへと向かう構造物の姿を克明に捉え、長年にわたり多くの労働者を支えてきた産業の痕跡を写し出す。
Christo and Jeanne-Claude: Prints and Objects
クリストとジャンヌ=クロードによるプリントやオブジェをまとめたカタログ・レゾネ。建築物や風景を布で包み込む大規模なサイトスペシフィック作品で知られる二人が、その制作資金を得るために手がけた版画、コラージュ、オブジェなどを網羅している。初期から晩年までの小作品を体系的に収録し、協働によって展開された創作の全体像を、別の側面から照らし出す。
Smoke Line | 津田直
写真家・津田直による作品集。中国、モンゴル、モロッコの辺境を巡り、自然と向き合いながら撮影された風景を収録している。見開きに並ぶ2枚の写真が視界の重なりを生み、草原や霧の山、砂漠といった異なる土地をひと続きの眺めとしてつなげていく。後半には、シャーマンや現地の人々の姿も収められ、風景と旅の体験が静かに重なり合っていく。世界を包む「風の帯」が遠く離れた土地同士を結んでいるという感覚を通して、自然と人間の根源的な関係を見つめ直している。
Transformer | Robert Pufleb
写真家ロベルト・プフレプによるシリーズ「Transformer」をまとめた作品集。中国の重慶で遭遇したUFOのような物体をきっかけに、中国各地やヨーロッパの都市で撮影を重ねた写真を収録している。円盤状の物体は、実は日常のオブジェで構成されており、見る者は一瞬未知の存在を想像しながら、次の瞬間には視覚の思い込みに気づかされる。
The Beautiful Mysterious: The Extraordinary Gaze of William Eggleston
ニュー・カラーの先駆者として知られるアメリカの写真家、ウィリアム・エグルストンの作品集。1962年から1980年代にかけて制作された主要プロジェクトを網羅し、初期のダイ・トランスファー作品8点をはじめ、白黒プリントなど未公開の写真も収録している。日常の風景やありふれた光景を独自の色彩感覚と構図で再構築し、写真表現の新たな地平を切り拓いたエグルストンの創作の軌跡をたどる。
堀口捨己の「日本」 空間構成による美の世界
建築家・堀口捨己の建築思想を「空間構成」という視点から読み解く作品資料集。生誕100年を機に編まれ、茶の湯や伝統文化に根ざした日本の美意識が、どのように建築へと展開されたのかを検証している。巻頭には磯崎新との対談を収録し、造形観や空間への姿勢を多面的に考察。代表作の図版や論考を通して、伝統と近代建築の接点を探る。