【4月の展示】モビールの揺らめきが描く、瞬間のかたち。辻有希個展「Moment Form」
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【4月の展示】モビールの揺らめきが描く、瞬間のかたち。辻有希個展「Moment Form」

山田です。

3月24日(土)〜4月8日(日)の期間、札幌在住の木工作家、辻有希によるウッドモビールの作品展を開催します。



辻有希について

辻さんは、札幌を拠点に器、アクセサリー、モビール、オブジェなどを制作する木工作家。木の表情や形を生かしながら、暮らしに関わるさまざまなアイテムを手がけています。

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木の重ねてきた年月に、使う人の時間を重ねていく暮らしの木工品。シンプルで凛としたデザインをベースにしながら、ほんのすこし無骨に。

どことなく漂う人間らしさに愛着を感じるから、毎日使いたくなる。そうして共に生活するうちに生まれる木の変化は、日々の生活に発見や彩りを与えてくれます。

「抽象」をテーマに、新作も含むモビール作品展

今回は「抽象」をテーマに制作したモビールを約50点制作。辻さん自身がこれまで触れ合ってきた木という素材やさまざまな造形から、思考も風景も、時間も、空間もあいまいにしていくフォルムやバランスやをモビールに落とし込みます。


バランス、構造、フォルム。
静かに揺れ動くモビールの魅力は、時間にある。

抽象化されたフォルムは具体性を伴わないがゆえ、揺れ動きながら直接からだに働きかけてくれる。

見ているのに見ていない。
思考と風景が溶け合う瞬間。

瞬間のかたちは残像のように残り、
心地よい感覚と記憶を呼び起こす。


インスピレーションには、抽象絵画を確立させ、バウハウスでも教鞭をとったワシリー・カンディンスキーや日本を代表する版画家、恩地孝四郎、余白の美学を視覚詩で表現した北園克衛なども。こちらは書籍として展開しますので、モビールとの調和をお楽しみください。

モビールの動きが紡ぐ時間、揺らめきが描く記憶の残像、そして視点によって変化する構造。眺めれば眺めるほどそれらが曖昧になっていく心地よい感覚に気付くことでしょう。

作品は置き型や吊るし型など、50点あまりを展示販売します。フォルムや動作に合わせてパーツをひとつひとつの選んだ一点ものであり、木が見せる表情も異なりますので、実際に店頭でそれぞれの揺らめきに身を委ねてみてください。

辻有希個展「Moment Form 瞬間のかたち」


期間:
2018年3月24日(土)ー4月8日(日)

プロフィール:
辻有希(つじあき)
1987年札幌生まれ。 大学にて木工を学び始め、卒業後、家具メーカーにて勤務。 現在、札幌を拠点に制作活動を行う。器、アクセサリー、モビール、オブジェなど、暮らしに関わるさまざまなアイテムを制作。
http://www.akitsuji.com/
https://www.instagram.com/shiruaki/

会場:
nostos books
東京都世田谷区世田谷4-2-12
12:00~19:00 水曜定休
03-5799-7982
https://nostos.jp





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1990年4月22日午年、金沢出身。ギリ平成生まれのデジタルネイティブ、nostos booksを拠点にしながらカレーを作り続けるフリーランス編集者。実は理工学系。2019年2月退社。