カバンのなかの月夜 北園克衛の造型詩 | 金沢一志
詩人にして写真家、そしてデザイナーとしても活躍した北園克衛の作品集。日本のモダニズム運動を牽引した作家の色褪せないグラフィックワーク、造型詩を編纂して収録。序文は小説家・フランス文学者の堀江敏幸によるもの。
ライフ=ワークス=プロジェクト クリストとジャンヌ=クロード 新版 | 柳正彦
布で建造物を包むなど、大規模な野外プロジェクトで知られる現代美術作家、クリストとジャンヌ=クロードの作品集。2人にがこれまで手がけてきた数々のプロジェクトの制作の裏側や過程を、ドローイングや写真などの豊富な図版とテキストで紹介。本書は2009年のジャンヌ=クロードの死後に、クリストが完成させた2つのプロジェクトを収録した新版。
Axel Hoedt: Fast Nacht | アクセル・ホーデ
ドイツ人フォトグラファー、アクセル・ホーデの作品集。カーニバルの風景をテーマとして南西ドイツ、オーストリア、スイスにて撮影。全身藁に包まれた人、刺繍された布で顔を覆い隠すマスク、仮面と作り込まれた衣装など、様々なカーニバルの姿を写す。 ドイツ語表記。
創造の記録 | 野口里佳
写真家、野口里佳の作品集。初期作品である「城を」「座標感覚」「創造の記録」の3部作に未発表作品の「無題」2点を加えて編集したもの。野口が学生時代に撮影した独特の構図と感性が光る写真をモノクロで収録。限定1000部刊行。
ピカソ・ポスター展
1989年に開催された、「ピカソ・ポスター展」の図録。オフセット、コロタイプ、シルクスクリーンなど、様々なグラフィック技術を駆使した作品とともに、日本での展覧会に向けて作成されたポスターや陶芸作品などをカラーで多数収録。
Radiant Matter | Marjolijn Dijkman
オランダを拠点に活動するアーティスト、マジョリム・ダイクマンの作品集。天文学、宇宙論、医学、技術、人類学などの様々な分野から選ばれた250以上の図版と詩的なエッセイで構成。ページをめくり進めるとともにグラデーション状に変化していく図版のカラーは、科学的観測でみられる宇宙マイクロ波背景放射に基づくもの。
Study in Green 緑色の研究 | 勝本みつる
美術家、勝本みつるの作品集。2002年から制作されているシリーズ「study in green」をはじめ、「living things」、「a birth」などを収録。毛玉の糸や、ふわふわのマリモのような緑の物体が、箱の中やイラスト、写真、あらゆる素材と組み合わせて表現される。
Untitled Overgrowth | Lukas Hoffmann
ベルリンを拠点に活動する写真家、ルーカス・ホフマンの写真集。アスファルトや、廃材、建物のファサードなど、一見無機的なイメージのなかには、人工的に作られた空間を覆うように生い茂る植物など、人間の痕跡が残る。2012年にベルリンで撮影された「Hecke bei Malchow」を印刷した別紙付属。ドイツ語・フランス語・英語表記。新刊書籍。
Martin Parr: Kleingaertner | マーティン・パー
イギリスのドキュメンタリー写真家、マーティン・パーの作品集。ドイツのデュッセルドルフとクレーフェルトにある5つのアロットメント(市民農園)を撮影したもの。有機栽培の果物や野菜を作る親子や夫婦の姿を愛情深く記録した1冊。 英語表記。
田中恭吉作品集 | 玲風書房
恩地孝四郎、藤森静雄とともに発刊した創作版画誌『月映』や、萩原朔太郎の第一詩集『月に吠える』の挿画で知られ、田中恭吉の大判作品集。わずか23歳で夭折した田中恭吉が遺した版画、油彩画、素描などほぼ全容を詳細な年譜とともに紹介。
アンドリュー・ワイエス 創造への道程 | 愛知美術館
2008年に愛知県美術館で開催された同名展示の図録。アメリカのリアリズム絵画の伝統を現代に受け継ぐ画家、アンドリュー・ワイエスの作品を紹介。素描や水彩などの習作から、完成作までの作品を、カラーで150点掲載。
ヴァザルリ 色彩宇宙の変奏曲 | 西武美術館
1981年に西武美術館で開催された展示「ヴァザルリ 色彩宇宙の変奏曲」の図録。オプ・アートの先駆者、ヴィクトル・ヴァザルリの作品を、新作、旧作、タペストリー、コラージュ、レリーフ、原子力発電所などといったカテゴリーに分け多数収録。中原佑介によるテキストの他、ヴァザルリの言葉なども併せて掲載。
池田龍雄 アヴァンギャルドの軌跡 | 山梨県立美術館ほか
2010年に山梨県立美術館ほかで開催された展覧会「池田龍雄 アヴァンギャルドの軌跡」展の図録。戦後アヴァンギャルド世代を代表する画家であり、日本前衛美術史の証人でもある池田の初回顧展として、戦後から現在に至るまで60年を超える画業と時代の軌跡を辿る一冊。
小夜子 | 横須賀功光、山口小夜子
写真家・横須賀功光がファッションモデル・山口小夜子を撮影した写真集。賛助出演には宇崎竜童、装丁は太田和彦、プリンティングディレクターは中村誠、巻末のテキスト「着々抄」の構成は松岡正剛と制作も豪華な布陣。世界にも類を見ない妖艶な佇まいには、思わず息を呑む。
Werk Magazine No.15: Under The Influence Curated by Yasushi Fujimoto
シンガポール発のヴィジュアルマガジン「WERK」の第15号。2007年にギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催された、デザインオフィスCap代表・藤本やすしプロデュースによる展示「WELCOME TO MAGAZINE POOL/雑誌デザイン10人の越境者たち」に併せて刊行されたもの。デヴィッド・カーソン、羽良多平吉、服部一成、M/M(Paris)、横尾忠則、ヨルゴ・トゥルーパスなど10名のアーティストやデザイナーが参加。表紙は耐久性に優れた塗料を用い、一つ一つ手で塗られている。限定1000部発行。
表裏異軆 杉浦康平の両面印刷ポスターとインフォグラフィックス | 新宿書房
神戸芸術工科大学で開催された「杉浦康平インフォグラフィックス・ポスター展」を機に刊行されたもの。展示空間の再現とその記録、選出された12種16点のポスターを両面印刷にて紹介。カラー・モノクロ含む図版、解説、杉浦康平のインタビューを収録。
Hullen Fullen: Verpackungsdesign Zwischen Bedarf und Verfuhrung
1994年にスイスのチューリッヒデザイン美術館で開催された展示の際に刊行されたもの。1800年代後半から1900年代のパッケージデザインをテーマに紹介。缶詰、レトルト食品、お菓子、歯磨き粉、タバコ、などあらゆるパッケージデザインを、カラー・モノクロ含む豊富な図版、テキストにて収録。 ドイツ語表記。
木村勝のパッケージディレクション | 六耀社
パッケージデザインのみならず、CIデザイン、商品開発などあらゆる分野で活躍しているデザイナー/アートディレクター、木村勝の作品集。
複々製に進路をとれ 粟津潔60年の軌跡 | 川崎市市民ミュージアム
2009年に川崎市市民ミュージアムで開催された「複々製に進路をとれ 粟津潔 60年の軌跡」展の図録。グラフィックデザイナー、そして芸術家としても「複製」という手法を多用してきた氏が、自身の作品を手がかりに、コピーが持つ芸術性を改めて定義する。
日本印刷文化史 | 著者名
印刷博物館が日本の印刷文化についてまとめた一冊。奈良時代、印刷のはじまりから中世、近世、現代ほか時代ごとの5部構成で紹介。浮世絵の登場や寺子屋での教育、社会を導く印刷物など、図版を用いた解説を収録。1200年以上におよぶ日本の印刷文化を歴史とともに探る。
トマシェフスキ展 世界を震わす詩学 | ヘンリク・トマシェフスキ 図録
ギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催された「トマシェフスキ展 世界を震わす詩学」図録。ポーランドのポスターデザインを牽引したデザイナー、ヘンリク・トマシェフスキのポスター作品やドローイングなどを多数紹介。矢萩喜従郎による解説評論も併せて収録。
All About Niagara 1973-1979 | 大瀧詠一
音楽家・大瀧詠一が主宰するレーベル「ナイアガラ・レーベル」のすべてを語るアーカイヴブック。同レーベルからリリースされたレコードのディスコグラフィ、ライナーノーツ、そして大瀧自身によるエッセイを多数収録。
ハートカクテルから20年 わたせせいぞう展 彩と詩で伝える心の響き | 横浜高島屋ギャラリー
2002年に横浜高島屋ギャラリーで開催された展示の図録。漫画家、イラストレーターとして活躍する、わたせせいぞうの漫画作品「ハートカクテル」をはじめ、企業広告、雑誌、新聞、カレンダー、テキストを収録。
Separate Cinema: The First 100 Years of Black Poster Art | John Duke Kisch
ハリウッド初期から今日までのブラックムービー産業の多様な歴史を、ポスターアートとともに辿るビジュアルブック。アフリカ系アメリカ人の映画記念品を所蔵する世界で最も大規模なアーカイブ「セパレート・シネマ・アーカイブ」から選りすぐった映画ポスターやスチールを収録。あとがきはスパイク・リーによるもの。 英語表記。
Message | 佐内正史
写真家、佐内正史の作品集。懐かしさと現在が共存する何気ない街並みの写真を大型のカラー図版で多数収録。本書のタイトルでもある「メッセージ」を、言葉ではなく写真を通して感じられる一冊。
Andre Kertesz: On Reading | アンドレ・ケルテス
ハンガリー出身の写真家、アンドレ・ケルテスの代表的なシリーズを収録した作品集。屋上や公園、混雑した通り、学校の演劇の準備中など、ありとあらゆる場所で読書する人々の姿を、普遍的な瞬間として捉えている。 英語表記。
Rippling | 中川正子
雑誌や広告など幅広く活動する写真家、中川正子の作品集。アーティスト・大脇千加子が主宰し、さまざまな分野のつくり手たちと協働するプロジェクト「WONDER FULL LIFE」の活動を追ったもの。500部限定発行。 表紙に […]
Semicircle Low | 今井智己
写真家、今井智己の作品集。東日本大震災にともなう事故により、半径20キロ圏内への立ち入りを制限された福島第一原子力発電所の周囲を撮影したもの。各写真のタイトルは、撮影日時と発電所からの距離となっており、一見雄大で美しい自然の風景のなかに漂う不穏さ、見えない脅威を見ようとしている。1000部限定発行。
写真家 石元泰博 時代を超える静かなまなざし | 今治市河野美術館ほか
2012年に今治市河野美術館などを巡回した展示の図録。昭和期を代表する写真家・石元泰博の作品と人生を紹介。高知県立美術館が所蔵する「シカゴ」「東京」「桂離宮」「伊勢神宮」「シブヤ、シブヤ」など代表作を中心に掲載。
岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟 | 東京都庭園美術館
東京都庭園美術館で開催された都内初となる大回顧展「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」の公式カタログ。コラージュ作家・岡上淑子が1950年代のわずか7年間に制作した、代表作約100点を収録。瀧口修造からの書簡、自身の詩作などの資料も掲載しながら、シュルレアリストとの交流、文学との親和性などにも迫る。
ミロ マヨルカ島の光の中で | 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 ほか
2002年に丸亀市猪熊弦一郎現代美術館などを巡回した展示の図録。20世紀のスペインの画家、ジョアン・ミロが63歳から90歳で亡くなるまで過ごしたマヨルカ島で制作した作品を中心に紹介。油彩・版画・素描・彫刻計67点とあわせて、ミロが収集した民芸品も掲載している。親子で楽しめる絵本のような1冊。
Mamma Andersson: A Storm Warning | マンマ・アンダーソン
ストックホルムを拠点に活動するアーティスト、マンマ・アンダーソンの作品集。2020年から2021年にかけて描かれた最新の絵画、エッセイを収録。自然や美、そして時間の消失が描かれる。
イヴ・ダナ彫刻作品展 | 著者名
1991年に国際教育学院で開催された展示の図録。スイスを拠点に活動する彫刻家、イヴ・ダナの作品を日本で始めて紹介したもの。ダイナミックな造形性をもち、神秘的なイメージを喚起させる鉄彫、鉄彫をブロンズ鋳造した作品を収録。
Sixteen Journal Vol.10
新進気鋭のアーティストや巨匠の作品を織り交ぜて、年に2回発行されるビジュアル誌『Sixteen Journal』第10号、スポーツ特集。ウォルター・イオスJr.、ジャック・ダヴィソン、ロビー・ローレンス、ラリー・サルタンらが参加。 英語表記。
川西英コレクション | 京都国立近代美術館
2011年に京都国立近代美術館で開催された「川西英コレクション」の展示図録。創作版画家、川西英が生涯にわたり収集してきた作品や資料を紹介。竹久夢二の作品をはじめ、バーナード・リーチの絵画作品、川上澄生の版画作品など膨大な数のコレクションを収録。
黄金の鳥 | 荒俣宏
フランス博物学の黄金期を代表する2つの鳥類図鑑「黄金の鳥あるいは金属の光沢」と「北米鳥類図譜」を細密覆刻したもの。両作品から特に美術性の高い56葉を精選、さらに参考図版5葉を加えた全61葉を掲載。付録図版2葉付。直接製版によって美しい色彩・質感も再現されている。著者は荒俣宏。造本は鈴木一誌によるもの。
Glitter and Gloom | Herzl Kashetsky ヘルツル・カシェツキー画集
ヘルツル・カシェツキーのドローイング作品集。人や動物の肖像画や、室内画、空想画など、119冊のスケッチブックから選ばれた150点以上のドローイングを豊富な図版で紹介。英語表記。
Wols: Aquarelle, Zeichnungen, Notizblatter | ヴォルス画集
ドイツの画家、ヴォルス(Alfred Otto Wolfgang Schulze)の作品集。水彩画をはじめ、ドローイング、メモ帳に描かれた文字やイラストなどを掲載。ドイツ語表記。
Ben Willikens: Six Decades | ベン・ウィリケンズ 画集
ドイツの画家、ベン・ウィリケンズの作品集。時が止まったかのような建築空間を描いたことで知られるウィリケンズの代表的な作品を紹介したもの。1960年代のドローイング、1970年代の絵画、2000年代の天井壁画など250点以上の図版を収録している。 英語表記。
Taiyo Onorato & Nico Krebs: Future Memories | タイヨ・オノラト、ニコ・クレブス
スイス出身のアーティスト、タイヨ・オノラトとニコ・クレブスの写真集。洞窟の先の異世界、空に奇しく光るレーザー、大判のアナログ写真とデジタル処理が融合されたSFを思わせる視覚世界が広がる。 英語表記。
Here Art Grows on Trees | Simryn Gill
オーストラリアとマレーシアを拠点に活動するアーティスト、シムリン・ギルの作品集。第55回ヴェネチア・ビエンナーレに際して出版されたもの。さまざまな用紙に印刷された100枚以上のアートワークが収録されており、ギルの作品の中にある生成的で循環的な性質を示す、日常的な美しさが表現されている。 英語表記。