Furniture and Interiors of the 1970s
1970年代の家具とインテリアを総覧する資料集。創造性と機能性が交差するこの時代のデザインは、今日ではミッドセンチュリーの延長として再評価されている。アメリカにおけるエルゴノミクス志向の動き、北欧の洗練された造形、そしてアルキズームやアルキミア、ガエターノ・ペッシェらが牽引したイタリアの革新的実践までを幅広く収録。二つの大陸を横断しながら展開した70年代デザインの潮流を見渡すことができる1冊。
KIOSK: A History of Photojournalism 1839-1973
19世紀から1973年までのフォトジャーナリズムの歩みをたどる一冊。かつて街角のキオスクで手に入った『Life』『Look』『Picture Post』『Quick』『Kristall』などの誌面をはじめ、1839年以降に発行された新聞や雑誌のページを掲載。新設された鉄道駅を描いた19世紀の図版から、ベトナム戦争を伝える報道写真まで、時代の最前線を写したイメージを網羅。ロジャー・フェントンやロバート・キャパらの仕事、『USSR in Construction』『Vu』など各国メディアの誌面を通して、写真がどのように歴史や日常を伝えてきたのかを伝える。
Common Objects | Lewis Baltz
アメリカの写真家、ルイス・ボルツの代表的シリーズを再考する作品集。ヨーロッパ映画がボルツの視覚表現に与えた影響にも着目し、アルフレッド・ヒッチコック『サボタージュ』、ミケランジェロ・アントニオーニ『ザブリスキー・ポイント』、ジャン=リュック・ゴダール『兵士たち』などの映画静止画を透明フィルムに印刷し、写真作品と対置している。建築や工業的風景を冷静に見つめるボルツの視点と、映画的フレーミングとの関係が浮かび上がり、その美学の背景をあらためて考えさせる一冊。
Ryohei Yanagihara | 柳原良平
サントリーのウイスキー「トリス」の広告キャラクター「アンクル・トリス」を生み出した柳原良平による作品集。PR誌『洋酒天国』のカバーイラストをはじめ、オリジナルの切絵、絵本原画、グラフィックデザイン、アニメーションまで、多岐にわたる仕事を収録する。軽やかな線とユーモアを帯びた造形の背後には、戦後日本の大衆文化と広告表現の変遷が重なる。
ヴォルフガング・ティルマンス
ドイツ出身の写真家、ヴォルフガング・ティルマンスの初期作品をまとめた作品集。『i-D』マガジンに掲載されたスナップをはじめ、1980〜90年代に制作された写真を中心に収録。スナップショットや抽象的なイメージ、大判プリント、雑誌ページの引用などを自在に往還しながら、日常の断片や親密な距離感、身体の存在をとらえる。美術の枠組みにとどまらず、ファッションや音楽カルチャーとも結びついた初期衝動が凝縮され、ティルマンスの表現の広がりを実感させる写真集。
カワタレ | 泊昭雄
写真家・泊昭雄による初の作品集。雑誌『Seven Seas』での連載作に新たな撮り下ろしを加え、静謐な光と影の世界を丁寧に綴っている。花や瓶、インテリアなど、身近な対象がやわらかなトーンと独特の光に包まれ、時の流れが止まったかのような静けさを湛える。日常の中に潜む美をすくい上げる泊のまなざしが、見る者に深い余韻を残す。アートディレクションは副田高行が担当し、詩的な写真世界にふさわしい上品な装丁に仕上げられている。
OMA - Rem Koolhaas: Living Vivre Leben
オランダ出身の建築家のレム・コールハースとその建築事務所・OMA(Office for Metropolitan Architecture)による住宅・アパート建築をまとめた作品集。 ロッテルダムのパティオヴィラ、パリのヴィラ・ダラヴァ、ホルテンのオランダの家、ボルドーのメゾン・ア・ボルドー、福岡のネクサスワールドを、テキスト、図面、写真とともに収録。
PAMTASM BOOK | PERKS AND MINI、FACETASM
オーストラリア発のブランドP.A.M(Perks and Mini)と日本のFacetasmによるカプセルコレクションを記念して制作されたアーティストブック。ミーシャ・ホレンバック、ファーガデリック、マット・ダムヘイブ、アリ・マルコポロス、落合宏理、横山大介、Sk8thing、真鍋大度ら、両者と親交のあるクリエイターが参加している。ページは横位置で上下に分断され、それぞれをめくることで異なる顔の組み合わせが生まれるフリップブック仕様。サイケデリックなビジュアルと実験的な造本が呼応し、ストリートカルチャーとアートの交差点を体感させる一冊。
自由な建築 | 石上純也
建築家、石上純也のモノグラフ。オランダの公立公園内ビジター・センターや宇部のフレンチレストラン、那須のアート・ビオトープ、モスクワの科学技術博物館の増改築など、進行中のプロジェクトを含む17作品を収録。それぞれの建築コンセプトと、作品を支える石上自身の哲学を、大判のドローイングや写真とともに豊かな言葉で紹介する。
Les Paroles. Vol.1 | Jan Vercruysse
ベルギーの現代美術家、ヤン・フェルクルイッセによる作品集。1993年から1998年にかけて展開された「Les Paroles」シリーズを収録し、彫刻やインスタレーションを中心とする作品群を紹介している。ミニマルでありながら観る者の意識を揺さぶる作品群から、フェルクルイッセの思想と制作の軌跡を読み解くことができる作品集。
Brazil: As Origins Visuais da Cultura | Ralph Gibson
アメリカの写真家、ラルフ・ギブソンによる作品集。ブラジルの芸術、音楽、文化を題材に、その多様な魅力を視覚的に探っている。熱帯の自然と人工物が織りなす色彩、太陽の光が降り注ぐビーチの風景、リズムに満ちた音楽の気配、そして女性のポートレートなどを収録。鮮烈なイメージの数々は、ギブソン特有の親密で詩的な眼差しとともに、ブラジルという土地の活力と感性を映し出している。
The Meccano Magazine 1916-1981
イギリスの総合玩具メーカー『メカノ(Meccano)』より、1916年から1981年まで刊行された『メカノ・マガジン』の歴史と魅力をまとめた一冊。英国版・フランス版を含む600点以上の図版と全表紙のカラー復刻を収録し、交通、旅行、発明、自然、SFなど多彩なテーマで当時の世界の最先端を伝える。歴史解説や雑誌文化、工学の時代精神を振り返る貴重な資料集。
Venetian Glasses: The Carla Nasci and Ferruccio Franzoia Collection
Carlo Rizzarda Modern Art Galleryの18世紀から現代に至るまでのヴェネチアングラスのコレクションまとめたもの。1920年代のアール・デコのガラスからカルロ・スカルパによる革新的なデザインのガラス作品、カッペリーニ社やヴェニーニ社のプロダクトなど、大判の図版とともに解説。800点以上の作品が収められた大ボリュームの1冊。英語表記。
アイデア No.283 立花文穂
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.283(2000年11月号)。巻頭特集はグラフィックデザイナー立花文穂によるオリジナルアートワーク+レイアウト48ページ。コンピュータを核とする表現の集約化とは距離を取り、身体性や手触りを前面に押し出した構成で、当時の立花の現在地を鮮明に刻む。あわせてSEA(ロンドン)、レジー・ペドロ、LUST、フェリックス・ジャンセンら海外スタジオの仕事も掲載。
アイデア No.276 中島英樹 美しき抑圧
アイデア No.276、1999年9月号。巻頭特集「中島英樹ー美しき抑圧エディトリアル」ではミュージックパッケージ、ポスターなど代表作から近年の作品までを掲載。特集2「ミュージック・パッケージに見るネクストスタンダードの予感」ではティーンエイジファンクラブ、プラシーボなどロックやエレクトロニカにおける代表的作品を取り上げながら、90年代の果てに見えたデザインの現在形を検証する。
The Fog Will Clear The Snow Will Melt | Einar Hansen
デンマークの写真家、アイナー・ハンセンによる作品集。霧や雪に覆われた風景と、浴室や廊下、駐車場、スーパーマーケットといった人工的な空間を、均質な光のもとで撮影。サンデッキやオフィスビルといった生活の痕跡が、人の不在を際立たせる。身近な風景を通して、都市や郊外に漂う空白の感覚をすくい取った写真集。
Lee Ufan: Resonance
第52回ヴェネツィア・ビエンナーレ関連展にあわせて刊行された現代美術家・李禹煥(リ・ウファン)の展示会カタログ。1998年から2007年にかけて制作された展覧会での主要作品の図版に加え、造形作家・ジーノ・ディマッジオによる寄稿、リ・ウファン自身のテキストを収録。
Nineteenth Century Fashion in Detail
ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館が所蔵する名品をもとに、19世紀の服飾を細部から読み解く一冊。繊細な刺繍が施されたネオクラシカルなドレス、鮮やかな色彩のクリノリン、端正に仕立てられた紳士用コートなど、当時の最先端を担った衣服を豊富なカラー図版で紹介している。女性用コルセットのボーン構造や、シルクのウエストコートに織り込まれた文様など、普段は目にしにくい内部や素材の工夫にも焦点を当て、実物に迫るクローズアップ写真と線画を併載。
安藤忠雄の建築 2
建築家・安藤忠雄の写真資料集。40年にわたる設計活動の中から、選りすぐりの作品をテーマ別に紹介するシリーズの第二巻。「海外の仕事」を特集。「フォートワース現代美術館」や「ホンブロイッヒ/ランゲン美術館」をはじめ主要12作品に、国際コンペ応募案や進行中の計画14作品を加えた全26作品を解説とともに収録している。活動の軌跡をたどりながら、海外建築家の寄稿、建築史家・三宅理一の論考、本人のエッセイも掲載。
安藤忠雄の建築 3
建築家・安藤忠雄の写真資料集。40年にわたる設計活動の中から、選りすぐりの作品をテーマ別に紹介するシリーズの最終巻。本書のテーマは「日本」。国内の美術館・博物館をはじめ、宗教建築、商業建築、学校、駅など、「公共性とは何か」を問い続け、既成概念や形骸化した制度と闘い、新しい公共建築のあり方を切り拓いてきた渾身の31作品を紹介している。
Julian Opie
イギリスの現代美術を代表するアーティスト、ジュリアン・オピーの展示会カタログ。2001年にバーミンガムで開催された絵画、彫刻、インスタレーション作品の展示に合わせて刊行されたもの。シンプルで象徴的な線と色による、ジュリアン・オピー独自のビジュアル表現を紹介する。
Filing 混沌のマネージメント
2004年に開催された竹尾ペーパーショウ「FILING」展をもとに構成された書籍。物質的なファイリングを主題としながら、整頓のための整理ではなく「混沌のマネージメント」という視点を提示する。クリエイターの仕事環境や思考のためのファイリングを具体例とともに紹介。ページ右端のインデックス化やグリッドの運用、写真とバイリンガルテキストの合理的配置など、編集設計そのものが実験の場となっている。装丁は原研哉が手がけている。
草間彌生 ニューヨーク/東京
1999年に東京都現代美術館で開催された草間彌生の回顧展の図録。長期にわたる創作活動のうち、ニューヨーク時代と東京での活動に焦点を当て、二部構成で収録する。1958年から68年の滞米期に制作された網目の反復絵画や増殖するソフトスカルプチュア、パフォーマンス資料をはじめ、渡米前の初期作品、帰国後の転換期を経て80年代以降のインスタレーションまでを網羅。
GA No.20 ポール・ルドルフ:タスキギーの礼拝堂/ボストン政庁舎
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第20号。アメリカの建築家ポール・ルドルフが手がけたタスキギーの礼拝堂とボストン政庁舎を紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が担当している。
GA No.19 タリエール・デ・アルキテクトゥラ:ラ・マンサネラ&エル・カステール
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第19号。建築家、リカルド・ボフィールが率いるタリエール・デ・アルキテクトゥラが手がけたラ・マンサネラとエル・カステールを紹介。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはリカルド・ボフィルが担当している。
WorkSpirit 7 | vitra
スイスの家具ブランド、ヴィトラによるワークプレイスをテーマにしたビジュアルブック。オフィスチェアやデスクを中心に、チャールズ&レイ・イームズ、ジャスパー・モリソン、安藤忠雄らが関わったプロダクトや空間事例を豊富な写真で紹介。ヴィトラが長年にわたり提案してきた創造的なワークプレイスの思想と、その実践の広がりを伝えている。
Vitra: Our Clients
スイスの家具ブランド、ヴィトラによるプロジェクト事例集。ヒュンダイ、レッドブル、羽田空港ラウンジなど、世界各地で展開されたオフィスや公共空間を取り上げ、空間づくりの実践を豊富な写真とともに紹介。製品カタログにとどまらず、企業文化や働き方、ブランドイメージと家具がどのように結びつくのかを読み解く。
かたち、セリー モランディーニ作品集
イタリアの建築家・彫刻家、グラフィックデザイナーのマルチェッロ・モランディーニによる作品集。1960年代から1980年にかけて制作された彫刻、建築、グラフィックデザインを豊富な図版で紹介。幾何学的形状の探求と空間との相互作用に根ざし、日常の素材を印象的な芸術作品へと昇華させた作品群を収録している。
11ARTS 代官山プロジェクトをめぐる、11建築家の提案
日本を代表する11組の建築家が構想した「代官山プロジェクト」を紹介する作品集。隈研吾、内藤廣、北山恒、乾久美子、みかんぐみ、アトリエ・ワンなど、世代や立場を超えた建築家たちが参加している。「かたち」と「ことば」の二章構成で、模型写真を中心に各建築家のインタビューを収録。都市と建築の関係を見つめ直しながら、未来の都市像を多様な視点で紹介する。
食 | 篠山紀信
写真家、篠山紀信による食をテーマにした作品集。日本の暮らしや文化の根源である食べ物や料理、食事の瞬間を、クローズアップや見開きの大胆な構図で捉え、色彩や質感、テクスチャーを強調。料理写真を超え、食の美意識や営みを芸術的に表現している。素材の瑞々しさや盛り付けの美しさ、調理過程の繊細さがページを通して生き生きと伝わり、見る者に食の存在感と生活文化の豊かさを体感させる。
Home | Lars Tunbjork
スウェーデンの写真家ラース・トゥンビョルクによる作品集。幼少期を過ごした母の家を撮影したことをきっかけに、スウェーデン各地の住宅地へと対象を広げたシリーズを収録する。中産階級の郊外住宅に漂う静かな空気、整えられた庭や室内の装飾が、鮮やかな色彩のなかに記録される。建築やインテリアの観察にとどまらず、その背後にある時代の心理や社会の変化にも目を向けている。
Broken Line | Olaf Otto Becker
ドイツの写真家オラフ・オット・ベッカーによる作品集。2003年から2006年にかけて滞在したグリーンランドで撮影した氷河や岩山の風景を収める。白夜の光に包まれた画面には、ほとんど影のない澄んだ景色が広がり、圧倒的な自然が迫る。氷海を進みながら記録されたこれらの写真は、美しい風景であると同時に、温暖化によって変化しつつある環境の記録でもある。
Sottsass 700 Drawings
イタリアの建築家・デザイナー、エットレ・ソットサスの私的アーカイブに残されたスケッチブックから選ばれた700点のドローイングを収録。1936年以降の長い活動期にわたる図面や素描を通して、建築、家具、セラミック、ガラス、ジュエリーまで多岐にわたる仕事の源泉を辿る。未発表のスケッチや覚え書きも含み、設計のための図面と個人的な線描が交錯する。
Jeffrey Gibson: This Is the Day
アメリカのアーティスト、ジェフリー・ギブソンの作品集。ルース&エルマー・ウェリン美術館での展覧会にあわせて刊行されたもの。2014年から2018年にかけての制作を軸に、絵画、彫刻、インスタレーション、映像を収録。ネイティブ・アメリカンの背景とポピュラーカルチャーを交差させ、衣服やバッグ、ビーズパネル、陶作品など多様な素材を展開する。
NEUTRA: Complete Works | Richard Neutra
戦後モダニズム建築を牽引した建築家リチャード・ノイトラの作品集。カリフォルニアの気候と風土を背景に展開された住宅をはじめ、学校や公共建築まで約300件を網羅する。大開口のガラス壁や深い庇によって内外を連続させ、人間と自然の関係を再構築した設計思想が通底する構成。テクノロジーと審美性を統合した空間のあり方を、多数の図面と1000点を超える写真で検証。撮影はジュリアス・シュルマンらによるもの。
IITTALA
フィンランドを代表するプロダクトデザインブランド、イッタラの約140年にわたる歩みをまとめた写真資料集。北欧の美学やフィンランドの文化、歴史、政治と深く結びつきながら発展してきた同社の姿を、初のモノグラフとして紹介している。ガラス製品からテーブルウェアに至るまで、種類ごとに整理されたプロダクトの数々。アイノとアルヴァ・アアルト、カイ・フランク、ジャスパー・モリソン、三宅一生スタジオら、国内外の著名デザイナーによる作品にも焦点を当てている。
Wabi Inspirations | Axel Vervoordt
ベルギーのインテリアデザイナーであり、美術品収集家としても知られるアクセル・ヴェルヴォールトによる写真集。日本建築家・三木達郎との共著。東洋思想、なかでも「侘び」の理念に深く共鳴したヴェルヴォールトが、日本、韓国、ベルギー、スイスなど世界各地で撮影したプライベート空間を通して、その精神のかたちを探る。時の流れを刻む素材、簡素の美をたたえる調度、余白のある空気感──自然との調和と静寂を重んじた空間づくりの本質を、美しいカラー写真とともに示している。
その時間の差し出し方 湯宿さか本 | 幅允孝、中島光行
ブックディレクター・幅允孝、写真家・中島光行、グラフィックデザイナー・鈴木孝尚による出版レーベル「すなば」より刊行された写真集。石川県能登・珠洲にある小さな宿「湯宿さか本」を撮り下ろしたフォトルポルタージュ的作品集で、テレビや電話など現代的設備を持たない宿の暮らしや、自然の風景、源泉、家族が営む料理や掃除の営みなどを、詩的な写真で捉えている。1日三組のみを受け入れる宿の時間の流れを追体験するような構成で、写真・文章・装丁が一体となった、感覚的なアートブックに仕上げられている。600部限定刊行。
豊島美術館 TESHIMA ART MUSEUM
瀬戸内海の豊島に建つ豊島美術館の写真集。建築家・西沢立衛とアーティスト・内藤礼の協働によって生まれた空間を紹介する。曲面のコンクリートシェルと自然光、水の動きが織りなす体験を、鈴木研一や畠山直哉らによる写真で収録。クリス・デルコンをはじめとする論考も掲載し、建築と作品、自然環境の関係を読み解く。場所と表現が一体となった美術館の成り立ちと思想を伝える一冊。
Totally Corporate | Ed Templeton
スケートボーダーであり写真家としても知られるエド・テンプルトンのZINE。2003年にArkitip Magazineとの共同企画として刊行されたもの。全32ページの簡素な造本ながら、路上で捉えたスナップや私的なイメージが並ぶ初期作品を収録。率直な視線と、決定的瞬間を切り取るストリートフォトが交差する、現在では入手困難な1冊。
Archaeology of Elegance: 1980-2000
1980年から2000年にかけてのファッション写真を集成した資料集。ロバート・メイプルソープ、ピーター・リンドバーグ、ハーブ・リッツ、ニック・ナイト、デヴィッド・ラシャペルら、62名の写真家による約200点を収録。商業写真として発展してきたファッションフォトが、いかにして視覚文化を牽引する表現へと拡張していったのかを辿る。多様なスタイルを横断しながら、写真がデザインやアートに与えた影響を紹介している。
BONSAI | Volker Pfuller
ドイツのアーティスト、フォルカー・ピュラーによるリノリウム版画作品集。東アジアの美意識や日本の多色木版画の影響を受け、中国のスケッチブックに由来する格子模様を背景に用いている。人物像や風刺的モチーフ、蝶や観賞魚、果実などを鮮やかに描き、版画ならではの明快な造形を展開。最大3色の刷りを巧みに使い分け、版画技法と遊び心が伝わる一冊。500部限定刊行。
Otre Jahre: Photographien 1968-1999 | Candida Hofer
ドイツの写真家、カンディダ・ヘーファーによる作品集。1968年から1999年までに撮影された写真を収録し、図書館や劇場、美術館などの公共空間を中心に紹介。人の姿を排した室内空間を正面性の強い構図で捉え、建築の構造や光の広がりを明晰に描き出す。整えられた視点のもと、制度や記憶を宿す場所のあり方を問いかける。ヘーファーの初期から成熟期に至る歩みを通して、空間を主題とする写真表現の展開を辿ることができる。
Hamburg | Candida Hofer
ドイツの写真家カンディダ・ヘーファーによるコンパクトなサイズの作品集。ハンブルクの図書館や劇場、歴史的建築など公共空間の室内を撮影したシリーズを収録する。人物を排した端正な構図で、光の入り方や空間の広がりを丁寧に写し出す。36点のカラー図版を掲載し、各作品には対向ページにタイトルを配する仕様。