魅惑のモダニスト 蕗谷虹児展
大正から昭和にかけて、少女雑誌などで人気を博した挿絵画家・蕗谷虹児の展示図録。少年時代の習作をはじめ、少女雑誌の原画や書籍の装幀、パリ留学時代の作品、絵本原画、アニメーション、晩年の絵画作品など約600点収録。半世紀を越える創作活動を一堂に紹介する。
The Great Utopia: The Russian and Soviet Avant-Garde 1915-1932 | Guggenheim Museum
1992年から93年にかけてニューヨークのグッゲンハイム美術館などで開催された巡回展の際に刊行されたもの。エル・リシツキー、アレクサンドル・ロトチェンコ、イリヤ・チャシュニクら、時代を代表するデザイナーたちの作品を収録。700点を超える大判の図版とテキストを掲載。 英語表記。
Amagatsu | 上田義彦
写真家、上田義彦が長い年月をかけ山海塾主宰の舞踏家、天児牛大(あまがつ うしお)を撮影した写真集。黒い背景に様々な姿の白塗りされた天児の身体が写し出されており、人間や身体をも超越した異彩の存在を捉えている。 英語、日本語表記。
Gotz Diergarten: Photographs | ガッツ・ディアガートゥン
デュッセルドルフ美術アカデミーでベッヒャー夫妻に教えをうけたドイツ出身の写真家、ガッツ・ディアガートゥンの作品集。店頭のファサード、地下鉄の駅などヨーロッパの建築物を撮影。ウィリアム・エグルストンやスティーブン・ショアを思わせるフラットで明るい色彩とタイポロジーの両面を併せ持つ写真集。
A Mycological Foray | John Cage ジョン・ケージ
アメリカ出身の音楽家、作曲家、詩人、思想家、キノコ研究家であるジョン・ケージの2冊組作品集。第1巻では、ケージの「不確定性の物語」やその他の著作が織り込まれ、ケージと菌類学の関係を考察するエッセイを収録。第2巻は、1972年にケージがイラストレーターのロイス・ロングと植物学者のアレクサンダー・H・スミスと共同で制作したポートフォリオ集となっている。 英語表記。
Phenomena | Sara Galbiati, Peter Helles Eriksen, Tobias Selnaes Markussen
コペンハーゲンを拠点とする3人の写真家、サラ・ガルビアーティ、ピーター・ヘレス・エリクセン、トビアス・セルナエス・マークセンによる作品集。UFO神話に魅了され、ネバダ州、ニューメキシコ州、アリゾナ州での調査旅行を通じて撮影した作品を収録。宇宙人やUFOという現代的な神話にまつわる研究と収集されたデータを通して、人間の信仰心を探ろうと試みた異色の写真集。 英語表記。
Max Bill | マックス・ビル 作品集
「バウハウスの最後の巨匠」と呼ばれ、建築や彫刻、グラフィックデザイン、家具デザインなど多様な分野で活躍したデザイナー/マックス・ビルの作品集。彫刻や絵画の作品などを豊富なカラーとモノクロ図版で紹介する。ドイツ語版。
Matthew Wong: Blue View | マシュー・ウォン画集
カナダの画家、マシュー・ウォンの作品集。2017年から2019年にかけて制作されたウォンの青を基調とした絵画シリーズから、親密な室内風景や甘美な夜景を描いた、深い喚起力を持つペインティングを60点以上収録。 英語表記。
David Hockney: The Arrival of Spring, Normandy, 2020 | デイヴィッド・ホックニー画集
20世紀を代表するアーティスト、デイヴィッド・ホックニーの作品集。英国のロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで開催された展示に際して出版されたもの。新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう2020年の春、ノルマンディーの自宅兼アトリエで花々が開花する様子をiPadで記録したシリーズを収録。自然界の絶え間ない再生と驚異、そして春の美しさを思い起こさせる美しい1冊。 英語表記。
Tomas Schmit: Making Things | トーマス・シュミット画集
1960年代初頭のフルクサス運動にパフォーマーとして参加したことでも知られるアーティスト、トーマス・シュミットの作品集。1966年以降はパフォーマンスとドローイングの実践へと移行したシュミットの約40年にわたる活動を包括的に紹介している。 英語表記。
白井晟一 建築とその世界 | 川添登
建築家、白井晟一の作品をまとめた資料集。当時の未発表作品をはじめ、懐霄館、ノア・ビル、歓帰荘といった建築作品の写真や図面に加え、書、断章などを収録。美術評論家・川添登によるテキストもあわせて掲載し、白井晟一の全体像に迫る。
脳業手技 榎本了壱のアイディア・ノート
様々な分野で活躍するクリエイティブディレクター・プロデューサーの榎本了壱による手書きの企画書をまとめた資料集。博覧会やアミューズメント施設のプランニング、アイデアスケッチ、台本から講演メモまで、緻密に書かれた貴重な資料から榎本のクリエイティブな創作や発想の一部を知ることができる一冊。
あるカタチの内側にある、もうひとつのカタチ 柴田文江のプロダクトデザイン | ADP
プロダクトデザイナー・柴田文江の作品集。子供用携帯電話、体にフィットするソファ、カプセルホテル、マルチペンなど、これまでの作品とテキストを収録。あらゆる「カタチ」を作り続けてきた柴田文江のデザインやモノ、カタチに込める思いを綴った一冊。 日本語、英語表記。
柚木沙弥郎 life·LIFE(幕柄) | ブルーシープ
2021年に開催された染色家・柚木沙弥郎の展示に際して発行された作品集。1969年から2020年までにつくられた作品を写真家の平野太呂が撮り下ろし、全図と断ち落とした原寸大の布を12の片観音いっぱいにレイアウトしている。そのほか、代表的な染色作品、絵本の原画、紙粘土と布で作られたユーモラスな人形を大判に収め、インタビュー「心を形で残す」も収録。 新刊書籍。
Michael Webb: Two Journeys | Ashley Simone
1960年代初頭に結成された前衛建築集団アーキグラムの創設メンバーの一人、マイケル・ウェブの包括的な作品集。正投影法や透視投影法などの描画技術を探求したドローイング、コラージュなど、ウェブの60年にわたる作品200点余を収録。 英語表記。
Narrative Architecture: A Kynical Manifesto | Cruz Garcia、Nathalie Frankowski
建築家ナタリー・フランコフスキー、クルス・ガルシアによる実験的な建築書。ル・コルビュジエ、チーム10、スーパースタジオ、レム・コールハースに至るまで、20世紀のユートピア的な建築の系譜を再構築し、現代建築と都市をグラフィカルに批評。
日本地図選集 嘉永・慶応 江戸切絵図 | 人文社
江戸末期嘉永・慶応年間における江戸の切絵図をまとめた地図選集。駿河台小川町、日本橋北神田浜町、赤坂、小石川、本郷湯島、浅草蔵前、隅田川向島など、江戸の市街を地域別に分割した切絵図32点を折り込みで収録。現代の東京の礎となった江戸の街づくりにまつわる貴重な資料。
魔界・天界・不思議界・バリ | 杉浦康平、管洋志
日本とアジアの自然観・神意識を写真表現で追求する写真家/管洋志がバリ島の人々と生を撮影し、グラフィック・デザイナー/杉浦康平が構成を担当した写真作品集。バリ島の宇宙観や生活を辿りながら、生命の生死と円環を浮き彫りにする。 函に少キズ・ヨゴレ有。小口・本文ともに良好。
百年前の日本 モースコレクション 写真編
日本近代の黎明期をリアルにとらえた写真集。大森貝塚を発見したことでも有名なエドワード・S・モースのコレクションをまとめたもの。古き良き時代の忘れがたい日本の姿を余すことなく伝えてくれる。
手と目の総合学 テクネ 創刊号 | 相川書店
親子で楽しめるDIYマガジン、手と目の総合学『テクネ』の創刊号。特集は『こわす(湯村輝彦ほか)』、『紙でつくろう』、連載シリーズ、『等身大の銀河宇宙』などを収録。装丁は羽良多平吉、目次イラストレーションは仲條正義。
Otl Aicher: Design 1922-1991 | オトル・アイヒャー
20世紀を代表するグラフィックデザイナー、オトル・アイヒャーの生誕100年を記念して出版された資料集。ポスター、プロダクトデザイン、ミュンヘン・オリンピックのためのグラフィックデザインなど、アイヒャーのキャリアのあらゆる面に目を向け、その永続的な影響の数々をたどることができる1冊。 英語表記。
Avant-Garde and Propaganda: Books and Magazines in Soviet Russia | Raquel Pelta Resano ほか
1913年から1941年にソビエト連邦で出版された、フォトブックや雑誌などを集めたビジュアル資料集。エル・リシツキー、アレクサンドル・ロドチェンコ、バーバラ・ステパーノヴァ、カジミール・マレーヴィチらが手掛けた作品を図版とともに紹介。 英語表記。
Parks: United States National Park Service Maps from the Collection of Brian Kelley
300点以上のアメリカの国立公園の地図、はしがき、パンフレットなどをコレクションしたグラフィックデザイン集。タイポグラフィを主体とした表紙、ダブルトーン印刷、70年代にマッシモ・ヴィネッリが開発した「ユニグリッド」システムを導入したレイアウトなど、100年以上にわたるグラフィックデザインの進化を紹介。 英語表記。
Drawstringbag Black | REEL
丸底の巾着型バッグ。イタリアを代表する革の街・サンタクローチェにある老舗のタンナーが1枚ずつ手作業でなめしたバケッタレザーが用いられています。紐が長めなのでショルダーバッグやハンドバッグとしても使用可能。
木綿裂集 染織 全2冊揃 | 三彩工房
日本をはじめとする世界各国の木綿の裂をまとめた一冊。中国の印花布、日本の唐草などを集めた「染」、蚊帳、夜具地などに使われた「織」の2冊に分けて紹介。実物見本と解説をあわせて収録。100部限定。
Muji Book 2 | 良品計画
2011年から2020年までの10年間にわたる無印良品の活動をまとめたビジュアルブック。誕生から30年目の2010年に刊行された『MUJI BOOK』の続編。無印良品の歴史、過去の広告や製品のアーカイブ、商品開発などを収録。 英語表記。
円空 | 谷口順三、後藤英夫
仏師・歌人の円空による木彫りの仏像作品集。全国各地に12万体が見つかったという円空仏のなかから114体を厳選して掲載。大胆な彫塑のなかに安らかな表情が浮かぶ、独特の仏像がずらりと並ぶ。著者エッセイでは円空仏との出会いから円空の生い立ちなどについて紹介。写真は後藤英夫、装丁は原弘。
アジアのコスモス+マンダラ | 杉浦康平
1982年に開催された「アジアの宇宙観展 コスモス編/マンダラ編」展の際に発行された図録。アジアの宇宙観の垂直的イメージをコスモス編、水平的イメージをマンダラ編とし、深淵な世界を縦横無尽に解説。装丁は鈴木一誌。
ジャパニーズ・アーキテクチュラル・モデルズ 2015 | ホンマタカシ写真集
写真家、ホンマタカシの作品集。丹下健三以降の建築模型を、40数点撮り下ろしたもの。2014年から2015年にかけて金沢21世紀美術館10周年記念として行われた展覧会『ジャパン・アーキテクツ 1945-2010』で展示された建築模型を中心に収録。
William Morris Textiles | ウィリアム・モリス
「モダンデザインの父」と呼ばれる英国のデザイナー、ウィリアム・モリスが設立したモリス商会によって制作されたテキスタイルの資料集。刺繍、織物、カーペット、タペストリーなどについて、多数の図版と製造に関する詳細な情報を集成している。 英語表記。
Das Neue Grab | Achim Valbracht
バウハウス・モダニズムを代表する建築家、ヴァルター・グロピウスやミース・ファン・デル・ローエが設計した埋葬地や墓石を記録した写真集。また、初期の表現主義から新即物主義までの詩を織り交ぜ、人々と死の関係が時代とともにどのように変化したかを静かに語る1冊。 英語表記。
柳瀬正夢 1900-1945 | 柳瀬正夢
2013年に北九州市立美術館で開催された、画家・柳瀬正夢の活動の軌跡を紹介した展覧会図録。日本で未来派の影響をいちはやく受け、大正期の前衛美術集団MAVOを結成するなど、大正・昭和初期の美術界に大きな足跡を残した柳瀬正夢の幅広い活動が一冊に纏められている。
The World of Donald Evans | ドナルド・エヴァンズ
アメリカの画家、ドナルド・エヴァンスが手がけた切手の作品集。自身が想像した架空の国の切手とともに、架空の国についてのテキスト、地図、アイディアの源、生涯などを掲載。
The River Embraced Me 川が私を受け入れてくれた | 川内倫子
2016年に熊本市現代美術館で開催された写真家・川内倫子の展示図録。熊本市民から思い出のエピソードを集めて、川内自身がおよそ40ヶ所を訪れ、取材、撮影した写真を収録。装丁は田中義久によるもの。 英語、日本語表記。
Sophie Calle: Because | ソフィ・カル
フランスを代表する芸術家、ソフィ・カルの作品「Parce que」の英語版作品集。フランス語の「Parce que」を英語の「Because(なぜなら)」に変え、言葉とイメージの関係性を考えさせられる一冊。「Because(なぜなら)」から始まる一節とともに、紙の間に隠された写真を取り出せる仕組みに。 英語表記。
Land Space | 瀧本幹也
写真家・瀧本幹也の作品集。ケネディ宇宙センターを数度に渡って訪れ、スペースシャトルを記録した「SPACE」シリーズと、地球の大自然の営みを写し出す「LAND」シリーズを対極するように構成されており、大判で迫力のある一冊。平野啓一郎による寄稿文も収録。装丁は服部一成によるもの。 英語、日本語表記。
蒼井優写真集 A Dream | 上田義彦
サントリーのウーロン茶や伊右衛門、資生堂など数々の広告を手がけてきた写真家、上田義彦が俳優・蒼井優を被写体とした写真集。葉山とニューヨークで撮影されたもので、蒼井優の素顔や独特な存在感を捉えている。装丁は葛西薫によるもの。
Stars and Stripes: New York December 26, 2001 | ホンマタカシ
写真家・ホンマタカシの作品集。2001年12月26日から2002年1月5日までの間に撮影されたニューヨークの街並みを集めたもの。グラウンド・ゼロやマンハッタンなど、9.11後のニューヨークの景色をホンマタカシによる視点で切り取っている。Casa BRUTUSのムックとして発行。
椿の庭 | 上田義彦
数々の広告を手がけてきた写真家、上田義彦が初の監督、脚本、撮影を手がけた2021年公開の映画「椿の庭」のスチール集。映画が持つ空気感や温度はそのままに、フィルムから切り出された劇中のシーンとわずかな台詞で構成されている。
Softspot | James Taylor-Foster、OK-RM
イギリス人のライターで編集者、キュレーターのジェームス・テイラー・フォスターと、イギリスを拠点に活動するデザインユニットOK-RMによる作品集。2020年から2021年の間に編集され、様々な国のアーティストやデザイナー、写真家による散文や詩、漫画、写真などが一冊に収められている。同じ内容の本3冊セットで、スリップでまとめられており、人とシェアすることができる。1000部限定。 英語表記。
うつろ | 馬込将充
写真家、馬込将充の作品集。何気ない街並みの風景や若者の姿、光と影を通して人々が抱える現状への不安や痛みを写し出すと同時に、静かな希望をも写し出す。限定150部。 英語、日本語表記。