nostos booksでは映画『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』の公開を記念して、ブックフェアを開催します。
スウェーデンの知られざる画家、ヒルマ・アフ・クリントの作品集とともに、
関連書籍として、近代から現代にかけての抽象表現を試みた画家たちの作品集や、動植物を描いた博物画集をご紹介します。
※ 実店舗では4月2日(土)から24日(日)まで実施予定
スウェーデンの知られざる画家、ヒルマ・アフ・クリントの作品集とともに、
関連書籍として、近代から現代にかけての抽象表現を試みた画家たちの作品集や、動植物を描いた博物画集をご紹介します。
※ 実店舗では4月2日(土)から24日(日)まで実施予定
FILM INTRODUCTION
20世紀初頭、唯一無二のビジョンを確立し
カンディンスキーやモンドリアンより早く、
独自の手法で抽象的絵画を描いていた画家がいた
その名は、ヒルマ・アフ・クリント。1862年にスウェーデンに生まれた彼女は、スウェーデン王立美術院で美術を学び、卒業後、当時の女性としては珍しい職業画家として、伝統的な絵画を描き、成功を収めていた。一方、彼女は多感な青春期から霊的世界や神智学に関心を持っており、それは妹を亡くしたことでより強くなる。神秘主義に傾倒した彼女は、独自の表現の道を歩みはじめ、同じ思想を持った 4人の女性芸術家と結成した芸術家集団「5人(De Fem)」での活動やルドルフ・シュタイナーとの出会いなどを経て、一層輝きを増していく。しかし、同時代の画家たちが新たな芸術作品を発表し、広く展示を行う中、彼女自身の革新的な作品を公表することはなかった。そして、死後 20年間はそれを世に出さないように言い残し、この世を去った…
月日は流れ、現代。彼女は突如として世界に発見された。各地の展覧会で評判を呼び、2019年のニューヨークのグッゲンハイム美術館での回顧展は、同館史上最高の来場数(約60万人)を記録し、大きな話題となった。今、世界中の人々の心を鷲掴みにする彼女の絵は、なぜ死後20年を経ても知られることがなかったのか。そして、生涯をかけて自分で道をつくり、その道を歩んだ彼女が、目に見えるものを超えて見つめていた世界とは。キュレーター、美術史家、科学史家、遺族などの証言と、彼女が残した絵と言葉から解き明かす。