まずは作り手インタビュー:REEL 宗片晴果(1)へどうぞ。
REELの革について
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REELの商品にはイタリアの、ベジタブルタンニンなめしのものを使っています。4社から革を仕入れているのですが、かばんを作ったり、ベルトにしているのは厚い革で全然違うもの。どちらもタンニンなめしの革です。
定番の革は蝋引きの革をメインで使っていて。それ以外のカバン、ベルト、巾着とかはオイルレザーで厚みとコシのあるもので使っています。それは黒だけで仕入れています。
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蝋引きのグレー。革の厚みを漉いてから縫製しています。
ーREELさんの色の展開がすごい好きで…どの色もしっくりくる、そんな風に思うこと今までなかったと感動しました。
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経年変化をよりゆっくり楽しむ
蝋引きされていると蝋がある分、膜が張り地の色が出てくるのに時間がかかるので、経年変化がそこまで早くないっていう特徴があります。あと汚れもつきずらい。
私がつかっているのは、イタリアの革ですが、ブライドルレザーと同じ製法で作られています。
日本では出来上がったレザーにオイルフィニッシュしたり、コーティングしたりっていうのが少ないですね。そこで、敢えて揉むっていうのをひと手間かけています。
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右は半年使ったもの。
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右は1年半使ったもの。
スムースされている革を、敢えて全部揉んで柔らかくしてから作っています。あまりやりすぎると蝋が取れてしまうので、かるく。
お手入れをしながら香りを楽しむバーム
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いい香りだと自分でも思ってます。ブックカバーや名刺ケースなど日常使うもので作っているので、そこまで強くなくてリラックスできるもの。調香師の友人がレザーと混ざるとちょうどいい香りになるようにしてくれています。
レザーの香りが好きな方もいると思うんですが、それにプラスするってなると、あまりしつこくない香りがいいかなと。私はウッド系がすごく好きなので、白檀ベースで10集類くらいをブレンドして作っています。
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これについては本当にいろんな諸説あるんですけれどその昔、貴族の人たちが乗馬をするときに革小物の馬具やグローブの獣の臭いが強くて女性にあまり受け入れられなかったので強い革の香りを消すために、強い香りをつけることのために初めて香水で生まれたっていう話があって。「ああ、革と香りがつながるんだ…絶対つくらなきゃ」ってなって盛り上がりまして。
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ー新しいティッシュケースもかわいいですね。削ぎ落としていくデザインをされるなと思ってます。
そうですねえ、ロゴとかもなにもついていないほうがいいですね。金具が目立つのがあまり好きじゃなくて、金具もなるべく使わないようにしていて。なるべくステッチで作ってます。
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ー最初の掛け軸のお話とつながってきましたね…!今日はありがとうございました。
お財布やカードケースなど、「あ、好きだな」という直感で選んでくれたら嬉しいと言う宗片さん。アトリエにお邪魔するたびに聞くお話が面白くて、今回も制作のことを根掘り葉掘り聞かせてもらいました。アイディアを形に落とし込む芯のあるものづくり。どんどんと広がっていくこれからの展開が楽しみでしかたありません。ノストスのポップアップでは定番の商品から掛け軸や和綴じノートをご覧いただけます。