
特集 / ニュー・カラー派の写真
日常風景をアートに
ニュー・カラー派(New Color Photography)は、1970年代にアメリカで広まった写真の潮流。従来、芸術写真は白黒が主流だったが、カラー写真を表現手段として積極的に活用した。特徴は、日常風景や都市のスナップを題材にし、色彩や光を意識した構図を追求する点。代表的な写真家は、ウィリアム・エグルストン、スティーブン・ショア、ジョエル・マイロウィッツら。エグルストンの1976年MoMA個展が転機となり、カラー写真が芸術として認識された。