東急電鉄ポスターにnostos booksが掲載されています。まさかの松陰神社とコラボ。
『「知」の DNAが引き継がれている』というキャッチコピーの素敵なポスターが今月いっぱい東急沿線駅構内に貼られています。
上半分が「OLD」松陰神社、下半分が「NEW」nostos books。
松陰神社は長州藩主別邸があった吉田松陰を祀る場所。
幕末大好き人間としては、これは興奮せざるをえません。
松陰神社は、小塚原(今の南千住あたり)で斬首刑にされた松陰の亡骸を高杉晋作などの門下生が今の場所に改装し、墓のそばに松陰を祀る神社を創建した歴史ある場所です。
近くの豪徳寺が、処刑した側の井伊直弼の菩提寺だというのが喜劇のようなホントの話し。安政の大獄でやりすぎた井伊直弼も結局桜田門外の変で暗殺されるのですが。
吉田松陰という人はとにかく行動の人、だったと言われています。ペリーの黒船に乗り込んで密航を企てたり(失敗に終わる)、友人である宮部鼎蔵との東北旅行出発に際し、通行手形発行を待たずに脱藩したり(士籍剥奪される) 、幕府が無勅許で日米修好通商条約を結んだことを知ると暗殺計画を立てたり(幽閉される)。
肖像画はずいぶんな年寄りぐあいですが、処刑されたのはわずか29歳です。
そう考えるとなんという濃い人生だったのか。
ぼんやり生きていてゴメンなさいと背筋を伸ばす場所がこんなに近くにあるなんて。
止まらなくなるのでこの辺で。
あまり松陰神社とはなんぞや?ということが知られていないのが寂しいので書いてみました。