5月に開催した原画展がご縁で、ノストスブックスの運営母体であるデザイン会社NEU(ノイ)が上村一夫公式サイトの全面リニューアルを担当いたしました。本日公開となっておりますのでこちらからぜひご覧くださいませ。
上村一夫公式サイト
https://kamimurakazuo.com/
展示の際に実際に目にした原画の力強さに圧倒され、上村一夫という漫画家を知らない若い方にもこの感動と魅力をもっとお伝えしたい、という一方的なこちらの熱意を、上村オフィス代表である上村汀さんにぶつけてみたところ、ウェブサイトをリニューアルさせて頂く機会を頂きました。
原画展を開催させて頂いたきっかけは、こちらの記事。
サイト制作にあたり、上村オフィスさまの書庫で貴重な原画を何百枚も見せて頂いたのですが、上村一夫の原画ってものすごいんです。帰り道ぐったりするほどパワフルでした。こんなにすごい人がいたんだということをぜひ知って頂きたい。
近年ドイツ、フランス、イタリアと世界中で上村一夫作品が次々と刊行され、さらに今年、フランスでもっとも古くヨーロッパでも最大級の漫画祭「アングレーム国際マンガフェスティバル」で、「遺産賞」を受賞しました。日本でこの「遺産賞」を受賞されたのは、水木しげると上村一夫の2人だけ。「遺産賞」とは、未来への遺産として残したい作品として選ばれる賞のことです。しかも受賞作品は僕の大好きな「離婚倶楽部」。最高ですね。
日本の芸術文化を応援する、というコンセプトを掲げる当社ですが、上村一夫という素晴らしい漫画家さんの公式サイトをリニューアルさせて頂けることができて、大変光栄です。
ちなみに、今回のリニューアルのポイントは、
・より大きな画像で上村一夫の筆づかいや細かなタッチを感じてもらうこと。
・作品ごとに印象的なページとあらすじを入れ、上村一夫を知らない人でも興味を持ってもらえるようにすること
・電子書籍があることを知ってもらうこと
・上村一夫ファンも満足できる正確な情報がきちんとアーカイブされ、データベースとして活用できること。
・スマホやタブレットでもストレスなくスムーズに、美しく見られるようにすること
という点を考慮してデザイン制作しました。
僕自身が上村一夫を昔から知っていたというわけではなかったこともあり、はじめての方だったらどういうものが見たいか、という点を意識しました。映画のような美しい構図や繊細な筆使いで描かれる魅力的な女性像を、ウェブサイト上で美しく発信できるようにしたかった。
トップページのギャラリーは3ヶ月ごとに入れ替わります。これも楽しみの1つ!
今後は引き続き英語版を制作予定。
世界中に熱烈なファンがいる上村一夫の魅力を少しでもお伝えできるお手伝いが出来れば幸いです。
今までノストスブックスの運営母体はデザイン会社である、ということをお伝えする機会がなかなかありませんでした。が、ノストスブックスを介して、自分たちが本当に好きで心から応援したいと思える人たちとともにウェブサイトを作ることで、より多くの人に魅力をお伝えするお手伝いが出来ればこんなにうれしいことはありません。
株式会社NEU(ノイ)は、今後も「日本の芸術文化を応援する」というコンセプトのもと、活動していきます。日本の芸術文化をコンテンツとしてお持ちの皆様(美術館、歴史館、アーティスト、メーカー、観光地、アパレルやプロダクトなど)、ウェブサイトのご相談がありましたらぜひこちらからお問い合わせくださいませ。
はぁ楽しかった。