以前、「ノストスちゃんグッズを作りたい!」とブログに書きましたが、ついにオリジナルグッズを作ることになりました! 。
新たな試みとして、モチーフはノストスブックスの看板犬・モグさんでトートバッグを作ります。店頭での営業顔に磨きをかける一方で、裏のオフィスでは山田を自分より下級と見なし、通せんぼしたり甘噛みしてくるモグさんですが、やんちゃなところも含めやっぱりかわいい。これはグッズにして、多くの方に愛していただきたい。
というわけで、制作から発売までの道のりをブログでレポートしていきたいと思います。何か作ってみたい方の参考になれば嬉しい限り。インデックスはこちら。
Step 1.サンプルを集める
Step 2.テーマからディテールに落とし込む
Step 3.売価・数量を決めて予算を立てる
Step 1.サンプルを集める
なにもないところからものはなかなか生まれません。サイズ感や色、プリントののり方など、実際のできあがりがイメージできたほうが、より作りやすいもの。それに、「ああしたい!」というイメージは大体すでにどこかで見たことがあるもののほうが多いし。ということで、まずはサンプルになるようなトートバッグを集めます。それぞれのトートバッグを見ながら、素材・サイズ・イラストのデザインを大まかにイメージしていきます。
Paint&Supplyのトートバッグ
深めで大容量のキャンバストートバッグ。取っ手は細めのようです。こういったドローイングのイラストだとプロダクトを選ばずに商品展開しやすい ので、同じ絵柄でスマホケースやTシャツ、パーカーを作るのもよさそう。インクがネイビーだと、ブラックよりも少し爽やかになりますね。YUGO.のマルシェバッグ
トートバッグとはバッグの形状が異なるのですが、スーパー袋みたいなマルシェバッグもサンプルとして持ってきました。薄くて強度は期待できないけど、大容量でかつサラッと担げます。これなら、ノストスに限らず商店街でお買い物してもらうときにも使ってもらいたいですね。「それ、ノストスのバッグじゃん!」ってなってご近所コミュニケーションが広まったらおもしろい な〜。アメリカンコミックテイストのイラストもお気に入り。City Lights Booksのショルダーバッグ
これ、斜めがけすると紐の長さがちょうど胸下くらいになって、サイクリングにとてもいいんです。取り出しやすいサイズ感も◎。世田谷は結構サイクリングする人が多いから、重宝するんじゃないだろうか。テキストだけのデザインは、シンプルだけどストレートにメッセージが伝わっていいな。間弓浩司さんの第1弾オリジナルトートバッグ
版画家の間弓浩司さんに作っていただいたトートバッグ。軽量で無地のコットントートバッグに、シルクスクリーンで手刷りしていただきました。ふらっと出かけるなら、これくらい小さくて軽量でもいいかも。こちらは絶賛販売中です。Step 2.テーマからディテールに落とし込む
サンプルをいろいろと見たら、どんなふうに使ってもらいたいかをより具体的にイメージしていきます。今回は、このバッグを持って松陰神社前商店街を買いまわってもらいたいなと思いました。ご近所さんも、遠くから来てくださった方も、このバッグを持つことでコミュニケーションが生まれたら嬉しいなと。テーマはズバリ、「松陰神社前が好きになるバッグ」 。
モグさんをイラストにする
実物もかわ 小さな子が「ワンちゃんに会いたい!」とお母さんの手を引いてノストスにご来店くださることもしばしば。街の方でなくても、「今日はあの子いますか?」と尋ねてこられることあります。必ず本を買ってもらわなくても、コミュニケーションの場としてノストスや街に来てもらえたら。そのきっかけのひとつになってくれているモグさんをモチーフにしてみようと思います。素材はコットンキャンバス
街も店も、一時の流行りではなく、長く愛されますように。オリジナルグッズも、長く使い続けて愛してもらえますように。そこで、丈夫なコットンキャンバスのトートバッグにしようと思います。あまり生地にお金をかけすぎて原価が高くなっては買ってもらえないので、ノベルティ屋さんですぐに作ってもらえるようなもののうち、丈夫な素材を選びました。ある程度大きいサイズ
意外とお店が充実している松陰神社前。肉屋、魚屋、八百屋、パン屋、雑貨屋、本屋……いろんなお店で買ったものがが入るといいな、と思いました。買い回ってもある程度の量が入ることを考えると容量はそれなりになりそうです。安くはないけれど、買いやすい値段
丈夫な素材と大きめのサイズであるということは、べらぼうに安く売ることは難しそうです。ただ、海外書店のトートバッグをいくつか取り扱っているのですが、やっぱりデザインがかわいくてもお値段がかわいくないと、買うのをためらう方も見かけます。なんとなく見えてきたのは、4000円以上はちょっとお高め。2000円を切ると、今度は逆に安いけれど素材が若干チープになるので、長く使ってもらえないし、愛着が湧きにくい。ということで、売価は2000〜3000円のあいだぐらいを想定しました。Step 3.売価・数量を決めて予算を立てる
売るからには、赤字にしない予算組みが重要。何にいくらかかって(原価)、何枚売れば儲けが出るのかを事前に予測しておきます。主に原価に入ってくるのがこの項目です。デザイン料
イラストレーターさんに作ってもらったデザインに対してお支払いするお金。これをバッグ1枚ごとの価格に分散させて、償却していきます。誰にお願いしようかな?
素材代
無地の状態のトートバッグ代です。素材の質を落とし、生産枚数を多くすれば安くなりますが、耐久性に不安が残るかも。しっかり強度やサイズ感を確認してから決めるのが吉。印刷
1枚1枚のインク代、作業代(自分でやればタダですが)に加え、印刷屋さんでプリントしてもらうにしても、バッグだけを買って自分でプリントするにしても、必ず版代 がかかります。これ、結構見落としやすいのでご注意を。こちらも1枚毎の価格に分散させて、償却していきます。次回はイラスト・デザインを作る編。どうぞお楽しみに!
ひとまずオリジナルグッズを見たいという方はこちらからどうぞ。