鳥居洋介写真集「BO」。BO NINGENが平穏と狂熱のあいだをさすらう瞬間
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鳥居洋介写真集「BO」。BO NINGENが平穏と狂熱のあいだをさすらう瞬間

音楽や広告など、幅広い分野で活躍する写真家・鳥居洋介の写真集「BO」をご紹介します。

本作は、ロンドンを拠点に活動するサイケデリックロックバンド・BO NINGEN (ボーニンゲン)のポートレート作品。彼らの日常生活とライブツアーに密着して撮影された写真には、感情が顕になった狂熱のライブパフォーマンス とともに、至って穏やかな日常 が収められています。


boningen22 boningen11 ギターを爪弾いても、タバコを吸っても画になります。

boningen8 boningen10 空間を効果的に使った構図が美しい。パンケーキもおいしそう。

boningen19 boningen18 生活とライブのギャップ。彼らにとってはどちらも日常で、どちらも非日常なのかもしれない。

boningen17 boningen9 boningen12 boningen7 異国情緒が漂うストリートスナップ。メンバーも美しい街並みに溶け込んでいます。かっこいいなあ。

boningen14 boningen13 boningen16 現場に鳴り響くノイジーな音が、今にも伝わってきそうなライブ写真。その一方で、彼らの印象はサイケデリックだったはずなのに、とてもシンプルで、美しい光景を見たような気持ちになる。それは表情が長い髪に隠れているからか、穏やかな日常を見てしまったからか。すべてはこの写真集が切り開いた世界。

ちなみに、動画はこちら。



写真をご紹介してきましたが、ブックデザインもまた素晴らしいのです。

boningen1 boningen5 深紅の表紙とカバーに、グラフィカルに配されたタイトルを箔押し。

boningen3 boningen4 カバーをめくると、表紙にはメンバーたちのポートレート。これまたいい写真。

boningen6 500部限定、直筆ナンバリング入です。


人の姿だけでなく、感情も写すポートレートは、被写体と写真家の間に信頼関係が結ばれていなければ良い作品が生まれません。日常にも密着した本作は、その信頼の結晶とも言えます。

新たなBO NINGENの魅力を知ることができる1冊、ファンはもちろん、まだ彼らを知らない人もこの写真集をきっかけに音楽を聴いてみたくなることでしょう。数量限定ですので、ぜひお早めにお求めください。

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1990年4月22日午年、金沢出身。ギリ平成生まれのデジタルネイティブ、nostos booksを拠点にしながらカレーを作り続けるフリーランス編集者。実は理工学系。2019年2月退社。